Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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香港SGI最高会議 「世界」と「文化」の模範・香港

1992.1.29 スピーチ(1992.1〜)(池田大作全集第80巻)

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2  「金言の如く修行」ゆえに「勝妙の大果報」
 我が学会が、なぜ勝てたのか。大聖人は文永十年(一二七三年)正月二十八日、御流罪の佐渡の地でこう仰せである。
 「日蓮も信じ始め候し日より毎日此れ等の勘文かんもんを誦し候て仏天に祈誓し候によりて、種種の大難に遇うと雖も法華経の功力釈尊の金言深重なる故に今まで相違無くて候なり、其れに付いても法華経の行者は信心に退転無く身に詐親無く・一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば、慥に後生は申すに及ばず今生も息災延命にして勝妙の大果報を得・広宣流布大願をも成就す可きなり
 ──日蓮も信じ始めた日より毎日これらの勘文かんもん(経文)を読誦どくじゅして仏天に祈り誓いを立てたことによって、種々の大難にあったにもかかわらず、法華経の功力と釈尊の金言が深重であるがゆえに今まで無事であったのです。それにつけても法華経の行者は、信心に退転なく、身にいつわり親しむことなく、一切、法華経にその身をまかせて金言のとおりに修行するならば、確かに、来世はいうまでもなく、今世にも息災延命で、勝妙の大果報(成仏得道の境地)を得、広宣流布の大願をも成就することができよう──と。
3  この御文に照らし、香港はじめSGIの勝利の因は、第一に「金言の如く修行」という″如説″の信心即行動があるからである。広宣流布に向かいゆく不退の信心があるからである。広宣流布という大聖人の大目的に生き抜いているからである。
 第二に、大聖人が「毎日」と仰せのように、「信心即生活」のたゆみない一日一日の積み重ねがあったからである。また「詐親さしん無く」と仰せであるが、いつわりも、ごまかしも、悪へのへつらいや妥協もなかったからである。
 策でもなければ、要領でもない。ただ、強靭なる信念で、御書の仰せのとおりに、誠実に、一日一日を勝ち取ってきたゆえに、大聖人が守ってくださり、諸天善神、梵天ぼんてん帝釈たいしゃくが守ってくれたのである。
4  大聖人はこの御書の末尾にこう仰せである。
 「但此の書は弘通の志有らん人に取つての事なり」──ただしこの書(祈経)は、法華弘通の志がある人にとって意味があるのである──。
 総じて、御書といっても広宣流布に向かいゆく信心がない者にとっては、現実には価値を生まない。御書は末法広宣流布のために遺された「御本仏の経典」だからである。
 私どもは正法広宣流布への大情熱をさらに若々しく燃え上がらせながら、三世永遠にわたる一切の眷属けんぞくにまで及ぶ大福運を積むべく、使命の法戦へ進んでまいりたい。皆さまのますますの、ご長寿と、ご活躍と、ご発展を祈り、祝福のスピーチとしたい。

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