Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第三回SGI世界青年研修会修了式 世界は「生死の哲学」を待望

1990.10.14 スピーチ(1990.8〜)(池田大作全集第75巻巻)

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16  堂々たる福徳の人生飾れ
 最後に重ねて、大聖人が南条時光(当時十七歳)に与えられた御文を拝したい。
 「亦於現世得其福報の勅宣・当於現世得現果報の鳳詔ほうしょう・南条の七郎次郎殿にかぎりて・むなしかるべしや、日は西よりづる世・月は地よりなる時なりとも・仏の言むなしからじとこそ定めさせ給いしか、これをもつて・おもうに慈父過去の聖霊は教主釈尊の御前にわたらせ給い・だんな檀那は又現世に大果報をまねかん事疑あるべからず
 ―!″現世にその福報を得る″という如来の言葉や、″必ず現世に現実の果報を得る″という法華経の経文が、南条七郎次郎(時光)殿に限って空しいはずがあろうか。日が西より昇るような世の中になり、月が大地から出るような時であっても、仏のお言葉に虚言はないと定められている。
 これをもって推し量れば、亡くなられた慈父の聖霊は、教主釈尊の御前においでになり、檀那(南条時光殿)はまた、現世に大果報を招くことは疑いない――。
 大聖人の仰せのとおり、時光が大石寺の開創を外護し、また長命で堂々たる福徳の人生を勝ち取っていったことは、皆さまもよくご存じのとおりである。
 世界各国から集い来た青年部の皆さまもまた、その若き情熱で信仰に励みゆくとき、両親を最高に幸福にしながら、無限の福徳を積み重ねていけることは間違いない。
 十年、二十年、三十年の後に皆さまが、どれほど偉大なる、どれほど福徳に満ちた「広布のリーダー」「民衆のリーダー」「社会のリーダー」に育ちゆくことか。堂々と乱舞しゆく未来の雄姿に思いをはせつつ、皆さまのご健康、ご多幸を心よりお祈り申し上げ、私のスピーチとさせていただく。
 このあと、お別れの懇親会がもたれるとうかがった。日本での最後のタベを、どうか有意義に、ごゆっくりと過ごしていただきたい。ふたたびお会いできる日を心待ちにしている。それではお元気で!
 (創価文化会館)

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