Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第五回中部総会・第二回全国女子部幹部会… みな幸福に、みな社会の勝利者に

1990.10.10 スピーチ(1990.8〜)(池田大作全集第75巻巻)

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21  闊達に「信心即生活」を
 信仰は、ともすれば個人をも狭い世界に閉ざしてしまう傾向がある。勤行や活動についても、何となく窮屈な圧迫感や義務感に苦しむ場合もあるかもしれない。
 しかし大聖人は、妙法を持ったわが身の中に生命の宮殿があると仰せである。その荘厳なる宮殿を開いていくための仏道修行であり、全部、自分自身のためである。このことを自覚すれば、一切は喜びに変わる。自覚できなければ、これくらい苦しいものもないであろう。
 この意味で、信仰は義務ではない。権利である。いたずらに形式にとらわれ、不自由な思いをするためのものではない。もっとも自由にして、闊達に、賢明に、人生をエンジョイしていくための信仰なのである。
 また仏法では「不改本位の成仏」と説く。これは九界の凡夫が、それぞれの本来の位を改めることなく、そのまま即身成仏するとの教えである。
 私どもが生活している、まさにその場所で、そのままの姿で、生きていること自体が楽しいという絶対的幸福の境涯を開くことができるのである。
 ゆえに、だれ人をうらやむ必要もない。何を嘆く必要もない。「足下を掘れ、そこに泉あり」との言葉があるが、御本尊を持ち、広布に進む、ほかならぬわが地域が、わが家庭、わが人生の舞台が、そのまま常寂光土(永遠の仏の国土)と輝いていくからである。
 このことを確信し、堂々と、朗らかに、自分自身の所願満足の歴史を刻んでいっていただきたい。(拍手)
 最後に、中部の皆さまのご健康とご長寿を心よりお祈り申し上げたい。
 また、男子部の諸君が、「われ一人あれば」との一騎当千の実力あるリーダーに成長されんことを期待している。
 そして全国、全世界の女子部の皆さま方が、だれよりも幸福な人生の骨格を立派に築いてくださることを重ねて念願し、本日の私のスピーチとしたい。
 (中部記念講堂)

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