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日蓮大聖人・池田大作

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第二十五回本部幹部会 広布は「慈悲」と「権力」の戦い

1990.1.18 スピーチ(1989.8〜)(池田大作全集第73巻)

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21  日々″新しく生きる″人が青年
 日淳上人は、昭和二十九年(一九五四年)の新年にあたり、こう語られた。
 「私共は御本尊を信じ奉つて三百六十五日、新年の心持ちで暮したいものであります」(『日淳上人全集 上巻』。以下、引用は同じ)と。
 つまり、正月は一年のはじめであり、″物事のはじめ″に新たに立ち返る意義がある。正月を大切に考える人は、自己の本来に立ち返ることを喜ぶ人である、との言である。
 そして「法華経は久遠元初を説き明かされ無始の境に立ち返へることを教へてあるのであります。恐らく正月を大事に祝ふことは法華経より出たことと思はれます」「人間は常に久遠無始の境に住し、三世常住の自己に徹し、年々歳々自己の展開に精進をしなければなりません。その区切りをつけて更に新しく、より更に新しくと進取してゆくところが新年の意義であります」と述べられている。
 すなわち「三百六十五日、新年の心持ち」とは、一日一日、つねに御本尊から出発する、その人にとっては、いわば毎日、久遠元初の世界に立ち返っていることになる。毎日が久遠元初からの出発であり、そこから一生成仏へと、自己の人生を無辺に開いていくことができる。この、いわば″毎日が久遠元初″との清新なる確信と決意を教えておられるのである。
 ここに「本因妙の仏法」の実践のうえの精髄もある。また立ち止まることなく、永遠に向上しゆく″生涯青年″の生き方の根本もある。
 最後に、この一年、皆さま方がますますご健康であり、ご多幸であり、勝利の一年でありますことをお祈りして、本年最初の幹部会のスピーチを終わらせていただく。
 (創価文化会館)

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