Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第十六回本部幹部会 広布への「行動の人」こそ仏子

1989.4.19 スピーチ(1988.11〜)(池田大作全集第72巻)

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24  戸田先生は、広布のために純粋な信心、実践に励む仏子である会員を、つねに、こよなく大切にされた。
 ある時は「世間の地位とか、入信の前後とかを問わず、折伏に精進しょうじんする者は、学会の重鎮じゅうちんであり、大黒柱である。会長たりとも、各部長たりとも、折伏行に精進する者に出会わば、大聖人より『善哉よきかな、善哉』とおほめにあずかっているみ仏として、立って、これをお迎えしなくてはならない」と厳しく指導されていた。
 私もまったく同じ心情である。ここに仏法の精神があり、永遠の学会精神がある。地位や役職があるから偉いのではない。信心がある人が尊いのである。
 大切な会員を見くだしたり、そまつにして、悲しい思いをさせたり、信心を失わせるようなことがあれば、幹部として失格であるばかりか、人間としても失格であると、厳しく申し上げておきたい。
 また、あるいは、現在は信心も弱く、皆さま方に苦労をかける会員もいるかもしれない。しかし、皆、使命ある仏子である。御本尊に、その方の成長を祈り、親身になって尽くし、信心を励まして、立派な人材へと育成しゆく慈愛のリーダーであっていただきたい。
 戸田先生は、新入信の友の指導について、昭和三十二年(一九五七年)八月の本部幹部会の指導をこう結んでおられる。
 「どうか御本尊様をたもたせて、御本尊をそまつにしたために一生涯そんをする、そういうかわいそうな人たちをこしらえないように、今晩お集まりの皆さんは、できるだけ会員の人たちの世話を懇切にしてあげて、『信心してよかった』と、そういう信心の喜びを味わわせていただきたいと思います」と。
 私も、そのことを心からお願いしたい。
 皆さま方が「健康」で、また勇気と団結をもって、どこまでも朗らかに、この一生を送っていただきたいことをお願いし、本日のスピーチとさせていただく。

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