Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

第十回本部幹部会 日々新たに また日々新たに

1988.10.19 スピーチ(1988.5〜)(池田大作全集第71巻)

前後
13  分断から調和へ――広布は人類貢献の大運動
 先日、ソ連の著名な文学者・アイトマートフ氏とお会いした。本日帰国されたが、帰国に当たって、私にぜひ伝えてほしいと、次のように語っておられたという報告があった。
 「これからは新しい世界宗教、または新しい宗教的文化的教えが必要となる。これまで人類の長い歴史の中で、人間はその精神、心をバラバラに分断されてしまった。それをひとつの調和へ糾合きゅうごうしなければならない。それを今しないと、人類は滅んでしまう。その調和へのスタートを私は今回みた。
 私は日本に来るまでは、ヨーロッパ精神に基づいた思想を持っていたが、今回、東洋の思想に教えられた。それは創価学会によってである。
 この調和への努力は、今の世代で完成しなければ、次の世代が受け継いでくれるにちがいない。この考えは、名誉会長との対談、また名誉会長の著作を読む中で生まれた結論です」と。
 そして「もし時間があり、希望があれば、私たちのイシクル会議(知識人による会議)に、ぜひ名誉会長をご招待したい」と。
 ここにも述べられている通り、世界の人々の心は、さまざまな形で「分断」されてきたし、一方で、経済的、物質的豊かさの中で精神の荒廃を深めている。
 こうした人間精神の「蘇生」と、「調和」、「糾合」のために戦ってきたのが、私どもの活動であった。
 それが善なる運動であるがゆえに、悪の勢力のさまざまな反動はあった。しかし、人類と世界のための私どもの活動は、心ある多くの人たちの理解と称賛をうけている。仏法を基調とした、私どもの平和・文化・教育の運動こそ、まさに人類の希望を担ったものであることを強く確信していただきたい。
 どうか、ますますの勇猛心をもって、自らの「人生」と「広布」に生き抜いていただきたい。それがとりもなおさず、自分自身はもとより世界の人々の幸福と繁栄のための、大いなる貢献となっていくのである。
 最後に、尊く、大切な皆さま方の、ますますのご健勝とご活躍、そしてご長寿を心から祈り、私のスピーチを終わらせていただく。

1
13