Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第八回本部幹部会 未来は後継の大河ありて盤石

1988.8.19 スピーチ(1988.5〜)(池田大作全集第71巻)

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17  ″壮大なる歴史″を″壮大なる心″で
 紀元前三世紀、古代ギリシャの大数学者・アルキメデスは「てこ」の法則を発見し証明した。「てこ」とはいうまでもなく、小さな力を生かして大きなものを動かしていく方法である。その際、アルキメデスは、次のように宣言したという。
 「私に立つべき場所を与えてくれるならば、私は地球をも動かしてみせよう」と。
 つまり『てこ』の法則を活用すれば、どんなに重いものでも自由に動かすことができる。もし宇宙空間に足場があるならば、私一人の力で地球さえも動かしてみせようではないか、というのである。これが「力学」の出発点をなしたアルキメデスの「確信」であり「気概」であった。
 私どもも、広布と人生に対して、このような壮大なる「気概」と「確信」ですすんでいきたい。草創期の学会には、この「気概」と「確信」が横溢おういつしていたし、それが「発展」と「前進」への大いなる原動力であった。
 「妙法」という、生命の尊極なる法則にのっとり、その不動の立脚点に徹していくのが私どもの信心である。そして「妙法」以上に、すばらしい力と可能性を開いてくれるものはない。
 大聖人は妙法の絶大なる力用を、次のように仰せである。
 「横に十方法界に遍する」「竪には三世にわたつて法性の淵底を極むる」と。
 つまり、妙法の力、功徳は、ヨコには十方法界(全宇宙)へと限りなく広がり、タテには三世永遠にわたって「法性の淵底」(生命の最も奥深い、尊極の境涯)を極めていくことができる、との仰せである。
 私どもの「妙法広布」の大遠征は、日本一国などという小さな次元にはとどまらない。世界へ、全地球へ、さらにははるかな全宇宙をも包合しゆく旅路である。また、きょうよりあすへ、そして尽未来際へと、どこまでも広く深く、永遠に、前進を続けていけるのである。まさしく無辺の仏法であり、壮大なる広布の遠征である。どうか″壮大なる心″で″壮大なる人生″を、そして″壮大なる歴史″をもつくっていっていただきたい。
 ともあれ、限りある人生である。どうか共々に仲良く、助けあいながら、また有意義に「価値」を生みだしながら、楽しく朗らかに前進しゆかれんことを念願して本日のスピーチを終わらせていただく。

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