Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第七回本部幹部会 民衆の大地で″精神の戦い″

1988.7.26 スピーチ(1988.5〜)(池田大作全集第71巻)

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20  戸田先生はある時、学会の将来を見通して次のように言われた。
 「政治の権力、宗教の権力の谷間に学会はある。これらが腐敗すると、両者から利用され、圧迫され、奴隷どれいのごとく使われる恐れがあるから、重々注意しなさい。信心の団結で代々の会長を守りながら前進していくように」と。
 ご存じのように宗門では御法主上人に反逆した正信会の悪侶あくりょらが出た。そして権威をカサに着て理不尽にも純粋な仏子をいじめ抜いた。
 また一方では、政治の権力にいしれて信心をなくした人間が、庶民を軽蔑けいべつして自らの野心を満足させるために利用するだけ利用する。それが出来なくなると逆恨さかうらみして、自らの立場を使い、ありもしないことを批判し始めるのも、皆さまがご存じの通りである。
 まさに、戸田先生が見抜かれた通りになった。前には宗教的権威をカサに着た悪侶、後ろには野心をもった政治家──こうした存在を見るにつけ、戸田先生の遺言のごとき指導の正鵠せいこくさとするどさを心から実感する昨今である。
 そのうえで戸田先生はこう結論された。
 「しかし、南無妙法蓮華経という宇宙の根本法にかなうものは何もない。強盛な信心にかなうものはないのである」と。私どもには絶対不壊ふえの「妙法」がある。何ものにも崩されることのない「信心」がある。何があっても信心の団結で、代々の会長を中心に晴れ晴れと進んでいけばよいのである。
 最後に、大切な、大切な皆さま方の「健康」と「長寿」「活躍」を心からお祈りして、本日のスピーチを結ばせていただく。

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