Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第四回全国青年部幹部会 仏法は人類の希望の光

1988.5.28 スピーチ(1988.5〜)(池田大作全集第71巻)

前後
22  戸田先生のもと開かれた毎月の本部幹部会は、主に東京・豊島公会堂を会場として、広布の前進の歴史を刻む大切な会合であった。
 私は、その折々の戸田先生の師子吼ししくのごとき雄叫おたけびを忘れることはできない。
 昭和二十九年二月の本部幹部会では、戸田先生は次のように指導された。
 「わが学会は、和合して、広布へ、日蓮大聖人様の教えを、日蓮大聖人様の指導通りにやろうというのであるから、これを破ろうとするものは、かならず仏法の大きなばちをうける。もし破ろうとするものあるならば、やってみたまえ。内から外からやってみたまえ。絶対にできぬ。
 われわれは和合僧なりと、心から叫ぶ団体である。幹部は結束してこれにあたっている。そして破るものも悪いが、これらのもののみだけではなく、破られたほうにも(罪が)ある。これはみなさんの心に、深く気にめなければならぬ。確固不動かっこふどうの信心を求めるしだいである」と。
 さらに、逝去せいきょの一年ほど前の本部幹部会の席上、戸田先生は、「ほんとうに、信心なら戸田と太刀たち打ちしても負けるものかという相手なら、私も受けましょう。私はなにも、金にも驚かない、権力にも驚かぬ。だが信心だけはこわい。だが、私は、信心には自信がある。私に反抗してやれるものなら、やってごらん。不肖ふしょうな私だけれども、日蓮大聖人様のお使いとして、七百年後の今日きたのでありますから、創価学会なんてインチキだ、でたらめだというなら、いわしてやろうではありませんか。どんな結果になるか、断じて負けません、私は。三年かからずに、かならず結果をみせてあげる」と述べられた。
 そして「これが信心というものです。金でもなければ、権力でもない。学会の位置をつかって、金のことや権力の行動をしたなら、かならず罰をうけるということを、きょうは宣言して、私の話を終わります」と結ばれている。
 まことに深い意味を含んだ、今日また未来への戒めともいえる言葉だと思う。
 信心のない人間が、肩書とか権力とか学歴とか、そんなものでいくら表面を飾ってもむなしいだけである。無名の一青年や一婦人であっても信心のある人にはかなわない――すなわち、限りない強さ、深さ、輝きをもっているからだ。これが、私の四十年間の信心の体験からいえる実感でもある。
 どうか諸君は、″断じて負けない″との「確固不動」の信念に立って、偉大なる正宗と学会の清き信心の流れを、どこまでも守り抜いていく一人一人であっていただきたい、と心から念願し、記念のスピーチとさせていただく。

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