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日蓮大聖人・池田大作

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「創価班」「長城会」第2回合同総会 苦闘なき青春に栄光なし

1987.11.2 スピーチ(1987.7〜)(池田大作全集第69巻)

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28  そうした将来のために、最後に戒めとして一言申し上げておきたい。
 それは、今後たとえば、自分は社会的地位がある。有名大学を出ている。また自分の付き合っている人々は、いわゆる上流階層である。自分はそういう階層の人から信用がある。あるいは自分はテレビやマスコミで人気がある――等々と言って、自分を特別あつかいにしてほしいとする人が出るかもしれない。
 これだけの大きな学会であるゆえに、そうした人が現れても、ある意味で不思議ではない。しかし、それらは絶対に「信心」とは何の関係もない。学会員は余りにも人がよいために、私はあえて言っておきたい。
 妙法はどこまでも妙法である。信心はどこまでも信心である。広宣流布の精神は、どこまでも広宣流布の精神である。そして学会は妙法と信心の世界であり、広宣流布の団体である。ゆえに信心強盛な人、現実に法を広め、仏子を守り、広布に進んでいる人こそもっとも偉く尊い人である。これが当然の道理である。
 さらに、私のそばにいたから信用ができるという見方も、これまであったかもしれない。しかし、決してそうとは限らない。率直に申し上げて、自分のために私を利用した者も多くいた。私を利用して、人々を信用させながら、陰に隠れてさまざまな悪を犯した人間もいた。また最高幹部でありながら、五老僧と同じように、信心を失い、″あの人がなぜ″といわれるような退転の姿を見せる者もあるかもしれない。しかし、そういう人間は、一切、信用する必要はないし、また信用してはならないと強く申し上げておきたい。
 ともあれ若き諸君は、未来にわたって尊き広宣流布の「将の将」として指揮をとられる方々である。その二十一世紀の大指導者である皆さまの、栄光と健康と長寿を深く強く祈りつつ、本日の記念のスピーチを結ばせていただく。

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