Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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北海道広布開拓三十周年幹部会 わが生命の永遠の軌道を

1987.8.2 スピーチ(1987.7〜)(池田大作全集第69巻)

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30  真実の「自分」として生き抜け
 私も、十九歳で正法の信仰に入って、満四十年を迎える。いわゆる宗教の世界、信仰の世界も見てきたつもりである。また社会も、ある程度見てきたつもりである。世間のさまざまな人間模様も、多くの喜劇・悲劇のドラマも見てきた。
 そこで結論としていえることは「自分自身に生ききる」ということである。″世間がああだから″″あの人がこうだから″などというのではなく、正しき法理の上に自分自身が生ききっていくことだと思っている。猫の目がくるくる変わるようなこの世界にあって、それらにいちいち紛動されたり、気がねをしていれば、結局″自分″がなくなってしまう。堂々と我が人生を生き抜いた人が幸せである。
 世間体を気にしたり、幻の栄誉を追ったり、はかない快楽に憧れたり、過度の物質的充足に狂奔したりして、″自分″を見失ってしまえば、本当の幸福を実感することはできない。
 人生の真の幸福と真の勝利は、自分自身の胸中にある。ゆえに、確固たる信仰と確固たる人生観をもちながら、堅実に着実に、そして悠々と朗らかに歩みゆかれんことを心から願って、私の記念のスピーチとさせていただきたい。

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