Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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全九州幹部総会 興隆する宗教とその精神

1987.5.12 スピーチ(1986.11〜)(池田大作全集第68巻)

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28  自分自身をまず変革する――このことに関連して、御書を拝しておきたい。
 大聖人が十九歳の南条時光に対して与えられた御書に次の一節がある。
 「今はすてなば・かへりて人わらはれになるべし、かたうど方人なるやうにて・つくりおとして、我もわらひ人にもわらはせんとするがきくわい奇怪なるに・よくよくけうくん教訓せさせて人のおほくかんところにて・人をけうくんせんよりも我が身をけうくんあるべしとて・かつぱとたたせ給へ」と。
 ――今、信心を捨てたならば、かえって人に笑われることになろう。味方のようなふりをして偽(いつわ)って(あなたを)退転させ、自分も嘲笑し、人にも笑わせようとする、けしからぬ者達には、言いたいだけ言わせておいて、最後にこちらから「大勢の人の聞いているところで人を教訓するよりも、自分の身こそ教訓しなさい」と言って、勢いよく座を立たれるがよい――との仰せである。
 味方のような態度で近づき、退転させようとするのが「悪知識」の本質である。立派な言葉とは裏はらに、自分自身への謙虚な反省がない彼らの心根を鋭く見破り、堂々と破折していくよう教えられている。ここから何らかの示唆をくみとっていただければ幸いである。
 本日、お会いできなかった九州の全同志の方々に、よろしくお伝えしていただきたい。最後に「十月に、またお会いしましょう」と申し上げ、記念の講演としたい。

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