Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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「5.3」記念関西代表者会議 一人一人が広宣流布の柱に

1987.4.17 スピーチ(1986.11〜)(池田大作全集第68巻)

前後
2  私が本部に入った時、戸田先生は何人かの最高幹部の前で、こう言われた。「大作が本部に来たよ。これで本部は心配ない」と。
 戸田先生がどこに行かれ、何をされても、先生の広宣流布への信心は間違いない。ゆえに、あらゆる面で、先生と一体で活躍をした。事業の面でも「私がいます。心配しないでください」との信念でやってきた。組織の建設や折伏・弘教にあっても、同様であった。
 ある時、神田を一緒に歩いていた。あるビルの前で戸田先生は、立派なビルだな、と言われた。私は、必ずもっと立派なビルをつくりますと申し上げた。多大な負債のあったときである。常識ではできるわけがない。しかし、私は固く決心し、やがてその通りに実現した。
 また、ある学校の前で、教育者であった牧口先生のことを偲ばれた。その時も私は、学校をつくり、牧口先生の教育理念を生かしていきますと申し上げ、その通りにした。
 今日の多くの広布の構想も、このように、戸田先生が雑談の中で言われた一言をも心に刻み、そのまま実現してきた。戸田先生と牧口先生の関係も同様であった。ここに学会の不変の魂があるといってよい。
3  時代は移りゆき、あらゆるものが変化していく。しかし、信心の精髄と学会精神だけは、いささかも変わってはならない。
 次元は異なるが、日蓮大聖人は、御自身の御所行を久遠元初以来、「芥爾けに計りの相違」(御書一〇二三㌻)も無いと仰せになっている。信心もまた、時代を超えて″芥爾ばかりも″変わってはならない。
4  信心の福徳こそ生命の財宝
 皆さんは、広布の活動の一切の中核を担いゆく重要な立場にある。組織の第一線にあっても、会員の一人一人から″あの人がいればこそ″と信頼され、慕われる『広布の柱』の存在であってほしい。それぞれ地涌の友として久遠からの縁で結ばれた一人一人である。その深い縁のもと、広布の世界に生を受けた自らの使命と役目を立派に果たしゆく一人一人であってほしい」と望んだ。
5  信心によって築かれた福徳は、三世にわたって我が身を飾り、生命の財宝となっていくのである。そして、それは自分自身のみならず、子孫末代まで功徳で飾っていくことを確信してほしい。世間には多くの富を得、名声を博した人もいる。しかし、それは三世永遠にわたる財宝とはならない。永遠に崩れない財宝は信心の世界でしか築けない。
 ゆえに、活動できるときにまじめに、真剣に、仏道修行に励み、「心の財」を積んでいただきたい。人間は、病気になることもあれば、年老いてもくる。若い時代を無為に過ごし、年老いてから発奮しても取り返しはつかない。健康な時に、また、皆さん方の世代に骨身を惜しまず広布の活動に励み、信心の歩みを進めておかないと、必ずや悔いを残すにちがいない。
 どうか皆さま方は、強き信心の確信を胸に、生涯、広布と成仏への軌道を走り抜き、悔いなき人生の総仕上げをお願いしたい。

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