Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第12回「SGIの日」記念代表者会議 ″幸の宮殿″を開くために

1987.1.26 スピーチ(1986.11〜)(池田大作全集第68巻)

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2  現在もそうであるが、これまで日本の国を離れ、各国で草創期に活躍してこられた方々は、言語、風俗、宗教、慣習も違う厳しい環境の中でそれぞれの国の広宣流布の土台を築いてくださった。私は、その尊い方々に深く感謝申し上げたい。いな大御本尊の功徳は絶大であり、その方々の上にさん然と輝いていくことと確信する。
 ともあれ、その功績は、どれほど広大であるかを私は一日たりとも忘れたことはないし、全魂をかたむけ守ってもさしあげたい。
 きょうの朝もまた、大変なご苦労の中で広宣流布のために戦っておられる各国の方々に題目を送らせていただいた。
3  また、すでに五年前に亡くなられたが、フランスの広宣流布の先駆を切って戦われたウストン=ブラウンさんという一婦人がいた。彼女は南仏のサント・ビクトワール山に抱かれ、娘さんと一緒に永眠されている。
 私は彼女が亡くなった時、その功労をたたえて後世に伝え、また墓前に一詩を捧げたいと決心した。本日を記念し、その詩をつくり上げたので、つたないものではあるが、贈らせていただいた。
4  一切の法は妙法に則って完成
 現在の世界では、さまざまな主義主張のもとにそれぞれの国家や社会の制度が出来上がっている。しかし、西暦三十世紀また五十世紀という遠大な展望からみれば、それらはやがて妙法という宇宙の根本法則の上にのっとった、調和のある国法・世間法へと志向、完成されゆくのが時代の趨勢すうせいであると私は見たい。その根本法である妙法を、末法万年への先駆けとして流布しているのが、私どもなのである。ゆえに、私どもの実践ほど、重大にして素晴らしき使命を帯びた行動はない。
 また、これ以外に、自己の″生命の宮殿″を開き、宇宙の根本法に則った理想的な″社会の宮殿″を築くことは出来ないのである。この理想社会建設のための第一歩を、私どもが踏みしめ、日夜奮闘していることを忘れてはならない。
5  ゆえに低い次元の問題や些細ささいなことに煩悶はんもんし、自らの大切な使命を忘れてしまうようでは、地涌の勇者とはいえない。いかなる苦難・障害をも悠々と乗り越え、生涯、意気軒高に広布の王道を歩み抜き、自身の″幸の宮殿″を築くとともに″社会の宮殿″を開きゆかれんことを念願する。
 ともあれ、壮大なる心で、この人生を送っていただきたい。壮大なる広宣流布を成し遂げていこうという心で進んでいただきたい。また、いつも新鮮なる信心の持続をお願いしたい。これからも、心は老いることなく、常に″青春の心″で活躍されんことを祈りたい。

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