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日蓮大聖人・池田大作

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5・3記念 SGIは希望の民衆運動

2000.5.3 メッセージ集(池田大作全集第67巻)

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1  大切な、大切な全世界の同志の皆さま。「第三の千年」開幕の「5・3」の朝に、わがSGIは赫々たる「栄光」と「勝利」の旭日を仰いでおります。
 御聖訓にいわく「日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや」と。
 この御本仏の未来記を、誰が現実にしたか。SGI以外に断じてない!
 私が創価学会会長に就任し、世界広布の第一歩を印してより四十年。SGIの発足より二十五周年。大仏法は、世界百五十六カ国・地域もの沃野を潤し、滔々たる平和の大河を創り上げてきました。いかなる黒雲もかき分け、「希望の太陽」として、人類を燦々と照らしてきました。
 すべて、皆さま方の勝利であります! 御本仏からの御賞賛は、絶対に間違いありません。
 私は、「おめでとう、五月三日!」、そして「ありがとう!」と、お一人お一人に駆け寄って、叫びたい思いでいっぱいであります。
 一、二十一世紀の世界は、「政治」の連帯、「経済」の連帯を超えて、それらの基盤である「民衆」の連帯の時代としなければなりません。事実、さまざまな分野において、国境を越えた民衆の連帯の力が、歴史の表舞台に登場しつつあります。
 「いかにして生き残るか」、そして「いかによく生きるか」という切実な命題を抱える人類は、今までの繁栄を支えた「二十世紀型の価値観」に代わる、新しいグローバルな「統合の原理」を求めております。仏法は、そのための大いなる骨格となり、尽きせぬ水源となるものであります。
 ゆえに、未来への責任感ある世界の人々から、SGIの存在は、世界有数の希望の民衆運動として、ますます脚光を浴びているのです。私たちは、仏法のヒューマニズムを固い結び目として、地球規模の連帯を、いよいよ広げてまいりたいと思います。
2  「自分に勝つ」挑戦から「社会を活性化」
 仏法は「一人」の完成のためにあります。SGIの組織もまた、あくまでも「一人」の幸福のためにあります。一人一人が自分らしく輝き、最高・最大の力を発揮するための組織であります。仏典は「社会のあらゆる良き教え、良き行動は、法華経の真理そのものである」と教えております。すなわち、社会における一人一人の「良き行動」を通してこそ、仏法も証明されるのです。
 SGIの皆さま方は、「良き市民」として、その国、その地域の繁栄に貢献し、社会を活性化する原動力となってこられました。誰もが納得できる、誠実な「人格」と「礼儀」と「振る舞い」を広げてこられました。そこにこそ、仏法の確かな証明があります。
 仏法は、一つの生活や文化の型を押しつけるものではありません。あらゆる文化に対する寛容と尊敬を説いております。あくまでも、その国・社会の文化に則り、その地で、良識豊かに信頼と模範の太陽と輝いていく――それが、仏法者の生き方であります。
 また、仏典にいわく、「戦いで幾千の人びとに打ち勝つよりは、一人の自己に打ち勝つものこそ、最上の勝利者である」と。自分に勝つことである。そのための仏法であります。
 いかなる人生の波浪があろうとも、「煩悩即菩提」の幸福の法理を必ず、わが身に実証できることを確信してください。
 「わが家庭の勝利」「わが組織の勝利」「わが社会の勝利」も「自身の勝利」から始まることを確信してください。
 そして、良き友、良き同志を大切に、異体同心の団結を固め、広げていってください。
3  「人類の幸福」へ新しき出発!
 大切な、敬愛する世界の同志の皆さま! 二〇〇〇年の「五月三日」は、SGIの新しき出発であります。すべての開幕の慶祝の日であります。
 末法万年の仏法流布の大道へ、心新たに、再びの第一歩を踏み出していこうではありませんか。私もまた、世界の大空に、「哲学の虹」「友情の虹」を、さらにさらに幾重にも懸けてまいります。
 ともどもに、仲良く、朗らかに、希望と歓喜の前進を開始しましょう!
 この地球上から、「戦争」と「悲惨」と「不幸」をなくすために!
 この世から、すべての「悪」と「不正」を追放するために!
 すべての人が自分自身の宿命を転換し、健康で充実した人生を満喫しゆくために!
 そして、人類の永遠の平和のために!
 私は、二十一世紀も走り続けます。
 祈り続けます。
 「世界の大切な我が友よ
 幸福のチャンピオンたれ!
 民衆のチャンピオンたれ!
 正義のチャンピオンたれ!
 希望のチャンピオンたれ!」と。

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