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埼玉青年部文化大総会、二十五周年記念青… 弟子が躍り出よ!「創価の時代」の新舞台へ

1999.9.12 メッセージ集(池田大作全集第67巻)

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2  自身を鍛えよ、不滅の同志愛に生きよ
 私が青年時代から座右の銘としてきた言葉を、きょうは、記念として贈りたい。
 まず、「不幸――それはただ黄金をためす火にすぎない」(中村白葉訳、『トルストイ全集』9所収、河出書房新社)と。
 これは、ロシアの大文豪トルストイの作品「光あるうちに光の中を歩め」の一節であります。
 多感な諸君が、現実に直面しゆく、さまざまな悩みや苦しみも、すべて、自分自身を黄金に鍛え上げていくための試練なのであります。
 仏法は、永遠の幸福への軌道であります。
 御聖訓には、「日月天の四天下をめぐり給うは仏法の力なり」とも説かれております。
 妙法とは、宇宙の根本の大法則であります。これほど強いものはありません。この大哲理を、若くして探究し、実践しゆく君たちに、行き詰まりなど、絶対にないのであります。
 また、中国の『三国志』で有名な諸葛孔明は、こう論じております。
 「まことの友情とは、温かいからといって、花を増やすこともない。反対に寒いからといって、葉を落とすことがない。いかなる時にも衰えず、順境と逆境を経て、ますます固く結ばれていく」(「論交」『諸葛亮集』所収、中華書局)と。
 私は、この誠実と信義で、世界中に「まことの友情」を広げてまいりました。
 人間の中に分け入って、対話の力で、心と心を開き、人と人を結び合っていく。「平和」といい、「文化」といっても、一切は、この究極の人間哲学から出発し、そして帰着するのであります。
 どうか、諸君は、あの『永遠の都』のロッシィとブルーノのごとく、不滅の同志愛に生き抜いていただきたい。臆病な退転や卑しい裏切りの徒となって、わびしい敗北の人生だけは決して歩んではならない。
 きょう、九月十二日は、「竜の口の法難の日」であります。
 いかなる傲慢な権力の弾圧も、いかなる邪悪な坊主どもの陰謀も、御本仏を倒すことだけはできなかった。
 御書には、「諸天善神等は日蓮に力を合せ給う故に竜口までもかちぬ」とあります。
 大聖人に直結する仏意仏勅の創価学会は、世界の梵天帝釈が動き、力を合わせているがゆえに、三類の強敵を厳として勝ち越えてきたのであります。
3  全員が戦う指導者たれ
 ここで、私は、愛する諸君に、三点の提言をしておきたい。
 一、君たち青年部は、二十一世紀の激動の社会で、全員が各界各層の力ある指導者となって活躍していただきたい。
 「何かで第一人者になってみせるという執念を持て!」――これは戸田先生の叱咤でありました。
 「正義によって立て! 汝の力、二倍せん」と、ある哲学者は叫んだ。(英国のブラウニング)
 我々の戦いは、「正義の中の正義」であります。ゆえに、徹底して邪義と戦い、断じて勝たねばならない。仏法は「勝負」であり、「破邪顕正」であるからです。
 「法華折伏・破権門理の金言なれば終に権教権門の輩を一人もなく・せめをとして」とは、「如説修行抄」の仰せであります。
 青年が、この闘争心を失ってしまえば、もはや青年とはいえない。
 皆の力で、皆の時代に青年部の上げ潮をつくっていくべきであると、提言しておきたい。
 日蓮仏法は、青年の仏法であります。蓮祖大聖人は、はつらつたる青春の南条時光に対して、「若き殿が候へば申すべし」と言われております。
 無限の希望の極理である法華経を、みずみずしい青年にこそ、青年が語り、青年の熱と力で弘めていきなさいとの仰せとも拝されます。
4  埼玉県は、これから二十五年間で、実に百万人の人口増加が見込まれ、二〇二五年には、日本第三の人口を誇る都になると推定されております。
 二十一世紀は、まぎれもなく「創価の時代」であります。そして、その壮大なる新舞台は、わが埼玉から躍り出て行け! 二十一世紀の広宣流布の夜明けは、大埼玉から狼煙を上げよ! 松明を掲げよ! 「鉄桶の埼玉」は、永遠に創価学会の盤石なる柱たれ!
 そう私は万感の期待と信頼を込めて、申し上げておきたい。
 きょう、ここに集った、尊き使命をもちたる地涌の青年部が、一人も残らず、健康で、裕福で、聡明で、そして素晴らしい栄光の人生を、勝ち飾っていかれるよう、心から祈りに祈って、私のメッセージといたします。
 世界一の埼玉青年部、万歳! SGI青年部、万歳!
 (西武ドーム)

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