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日蓮大聖人・池田大作

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第九回全国婦人部幹部会 二十一世紀へ希望と和楽の前進

1998.10.26 メッセージ集(池田大作全集第67巻)

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1  黄金の創立の月を、生き生きと開幕しゆく「婦人部幹部会」、まことにまことにおめでとうございます。遠いところ、各地から、ようこそ、いらっしゃいました。
 きょうは、「地域勝利の年」の一番の主役となりゆく「婦人部グループ長」の皆さまが、はつらつと集合され、私は心からうれしく、また頼もしく見守っております。
 御書には、「小事つもりて大事となる」とも、「一は万が母」なりとも仰せであります。
 最も地道なことが、最も偉大であります。細かなこと、小さなことを真剣に丁寧に積み重ねていく人が、大きな仕事を成し遂げていく人であります。一人のグループ長が立ち上がって、わがグループを強くしていくことが、仏勅の学会全体を強くしていくことです。
2  「人生の賢者の道」を歩め
 傲慢と虚飾の人生が、どれほどわびしく、みじめか。大文豪トルストイは、あの子どもの遊びとして懐かしい「竹馬」を譬えに引いております。(以下、『人生の道』上〈原久一郎訳、岩波文庫〉参照)
 すなわち、だれでも「竹馬」に乗れば、自分を大きく見せることができる。また「竹馬」に乗れば、泥もかからず、自分だけは汚れずにいられる。さらに「竹馬」に乗れば、大きな歩幅で、偉そうに歩くことができる。
 「しかし――」とトルストイは言うのであります。
 「竹馬」に乗って、大物ぶって人を見下していると、背伸びをせずにまじめに歩き続けている人々に、どんどん追い抜かされて、結局、置いてきぼりにされてしまう。
 さらに、その愚か者は、ついには「竹馬」の虚像からころがり落ちて、泥まみれになり、皆の嘲笑の的になってしまう。ここに、見栄っ張りで、おごり高ぶった人間の哀れな悲劇があると、トルストイは戒めております。
 自分らしく、ありのままの人間として、一歩また一歩、皆とともに広宣流布に歩みゆくグループ長の健闘こそ、最高に楽しく、最高に充実した「人生の賢者の道」なのであります。
 厳しい不況ですが、かつて戸田先生は、婦人部をこう励ましておられました。
 「大聖人の仏法は、不幸な人々のためにこそある。逆境にある人が幸せになる宗教なのです。人間は、苦難を乗り越えたときに、すごい力が出るのだよ。その人こそが、本当に不幸な人の味方になれるのだよ」と。
 大聖人は、「法華経の剣は信心のけなげなる人こそ用る事なれ」、「信心の・いさぎよきはめるがごとし」と仰せであります。
 どうか、グループ長の皆さま方は、「勇気ある信心」そして「いさぎよき信心」で、広宣流布とわが人生の劇を、臆さず朗らかに勝ち飾っていきましょう!
 「女性の新時代」の赫々たる灯台である、大切な大切な全国四十五万の全グループの皆さま方!
 二十一世紀へ、いよいよの「健康」と「和楽」と「希望」の前進であれ! と心から祈って、私のメッセージとします。
 お元気で! 風邪などひかれませんように!
 (創価国際友好会館)

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