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日蓮大聖人・池田大作

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尊き多宝会の友に贈る 皆さまは「大満足の心の大王」

1996.9.15 メッセージ集(池田大作全集第67巻)

前後
2  大いに、折伏もしてこられた。存分に、妙法流布にも戦ってこられた。多くの人の悩みを聞き、堂々と、多くの指導もしてこられた。日本中を走りに走って、朝なタな、勤行も唱題も、思い切り実践してこられた。たくさんの後輩も、育ててこられた。たくさんの仏縁の人たちも、作ってこられた。金剛不壊の崩れざる家庭も、築かれた。
 一生を広宣流布に捧げ、尽くされる、なんと尊く、美しく、気高き人生であられることでありましようか。
3  ある時は、誹謗中傷を受け、親類から疎外され、地域からも罵倒され、そのなかを雄々しく、けなげに、大聖人の仏法を信仰され、生きぬき、戦いぬいた、人生の勝利者の皆さまよ!
 皆さま方は勝った! あらゆる有名人よりも、はるかに比類なき勝利者であります。
 皆さま方は、妙法により、間断なき戦いで、勝利者となったのであります。
 多宝会の皆さま方こそ、最極の道を歩んだ人であります。
 世間は、ひがみ、讃えないかもしれない。国も讃えないかもしれない。
 しかし、大聖人が、全宇宙の仏菩薩が、讃えてくださる。
 大聖人も、釈尊も、皆さま方を、必ずや、「偉大なる広宣流布の闘士よ! 尊き仏道修行の勇者よ!」と賛嘆されるでありましょう。
 島国根性の、小島の主に誉められる必要はない。そうした小さい次元でなく、永遠の次元、宇宙大の次元でとらえ、人々を救っていくのが、妙法の世界であり、創価学会の大道であります。
4  最後に勝ちゆく者が真の勝利者
 かつてマッカーサーは、”老兵は消えゆくのみ”と言いました。しかし、妙法の広宣流布の闘争に参加し、戦ってこられた皆さまは、断じて消えてはなりません。
 仏法は、「本有常住」とも、「常楽我浄」とも、「常寂光土」とも説きます。
 私たちの先駆者である牧口先生は、いわれなき無実の罪で、三畳間の牢獄に囚われました。七十代の牧口先生に、これほど残酷な仕打ちはありませんだが、先生は一歩退かれなかった。
 牧口先生も、多宝会であります私たちの鑑であります。
 御書には、「法華経の功力を思ひやり候へば不老不死・目前にあり」と仰せであります。若くして、心の老いている人もいる。皆さま方は、年齢を重ねても、若い心であり続けることを大切にしていただきたい。
 信心清き人は、「生涯青春」であります。病める人も、おられるかもしれません。しかし、後輩は、そうした方々を、大切に守っていただきたい。また、感謝の念を送らねばならない。
 寿量品にいわく、「慧光照無量 寿命無数劫(慧光の照らすこと無量にして 寿命は無数劫なり)」(法華経492㌻)と。
 「歓喜の中の大歓喜」の南無妙法蓮華経の大仏法に包まれた、この人生、何の悔いがありましょうか。私たちは、大満足の心の大王の誇りで、今世を飾ることができました。何を羨むことがありましょうか。
 大聖人も、「霊山に於て日蓮日蓮と呼び給え、其の時御迎えに罷り出ず可く候」――霊山では「日蓮、日蓮」とお呼びください。そのときは、お迎えに出てまいりましょう――と御約束であります。
 途中の勝利は、幻の勝利であります。最後に勝ちゆく者が、真の勝利者であります。皆さま方は、厳しき因果の理法の上で、大王者という境涯で、断じて勝ったのであります。
 人生の総仕上げを、永遠に飾りゆく人であり、人生の達人であり三世の模範であります。その無量に包まれた功徳は、末代七代のみならず、未来永劫に、大河のごとく、流れていくでありましょう。
 この宝の生命を、三世永遠に輝かせ、また、楽しみながら、人を救い、朗らかに、人のため、法のため、平和のために、大宇宙を舞台にしながら、連続のご活躍をお願いします。
 尊き皆さま方のど多幸を祈りつつ。

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