Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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東京社会部区委員長会 悩むより挑戦をそこから変化が

1996.3.8 メッセージ集(池田大作全集第67巻)

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2  無上道の幸福の軌道へ
 私たちにとって、成仏とは何でしょうか。
 それは、あるときパッと仏になりました――というようなものではありません。自分は今、勝ったなどというのは、たいていがインチキです。
 ある意味で、成仏とは「仏界」の軌道に、間違いなく乗ったということです。このことは『法華経の智慧』の「授記品」でも論じました。(本全集第29巻収録)
 御書には仰せです。
 「虚空に鳥の飛跡あり人此をみず・大海に魚の道あり人これをみず
 ――大空に鳥の飛ぶ軌道がある。しかし人間には見えない。大海に魚の道がある。しかし人間には見えない――。
 鳥にも魚にも軌道があります。渡る鳥は軌道を間違えず、国から国へ飛びます。サケはー万キロを超える旅をして自分の生まれた川に帰るとも言われます。別海の北海道研修道場のそばの川にも、サケたちが戻ってきます。
 地球にも軌道があります。太陽系にも軌道があります。宇宙全体が、それぞれの「軌道」を絶妙に調和させて活動しているのです
 宇宙には十界の軌道があります。仏界の軌道もあれば、地獄界の道もあります。
 大聖人は「報恩抄」で「無間地獄の道をふさぎぬ」――妙法を広宣流布すれば、必ず「無間地獄への道」をふさぐであろう――と仰せです。
 成仏というのは、宇宙に実在する「仏界」という無上道の軌道に入ることといえます。
 成仏とは、何らかの到達点にとどまることというよりも、この絶対的幸福の軌道を「限りなく前進する」、その信心の確立にあるのです。
 仏界の軌道に乗るには、妙法流布の軌道を行くロケットに乗ることです。この「広宣流布のロケット」が創価学会であり、「学会活動」こそ、成仏への「軌道」なのです。
 学会活動によって、自分自身が自然のうちに「妙法根本の軌道」に入っていきます。自分という「人」が「法」と合致していくのです。
 勤行・唱題は「自転」、学会活動は「公転」――この軌道に、間違いなく入り、生きること自体が楽しくてならなくなった境涯が「成仏」の証明です。現代において、学会活動を離れて成仏はないのです。
 戸田先生は、言われました。
 「広宣流布をなすのは、学会以外にない。これにそむけば五逆罪になる。学会を離れてしあわせなものはいない」
 「(五逆罪の一つ、破和合僧の「僧」とは)坊さんだけのことではないのです。わが学会は、和合して、広布へ、日蓮大聖人様の教えを、日蓮大聖人様の指導通りにやろうというのであるから、これを破ろうとするものは、かならず仏法の大きな罰をうける」(『戸田城聖全集』4)と。
 地道に学会活動を続ければ、必ず「福運の軌道」に入ります。
 多忙であればあるほど、そのなかを頑張って活動すれば、なおさら「福運の追い風」が吹くのです。なんと楽しいことでしょうか。なんと意義深き人生でしょうか。
3  戸田先生――仕事を楽しみ、研究せよ
 わが社会部の使命は、まことに重要であります。戸田先生は、言われました。
 「職業をよくよく大事にして、あらゆる思索を重ねて、成功するよう努力すべきである」
 「自分の勤めに、楽しみと研究とを持ち、自分の持ち場をがっちりと守る覚悟の生活が大事である」と。
 また「われら御本尊を受持する者は、その不景気を嘆くだけであってはならない。偉大な生命力を発揮して、さてどうしたら良いかと考え、かつまた苦心をなして、この苦しい経済界を切り抜けるならば、これこそ地明らかなりとも、世法を識るともいうべきであろう」(『戸田城聖全集』1)と。
 大切なのは「知恵」です。「努力」です。「表現力」です。そして、その根底をなす「偉大な生命力」です。
 ”仏法は真剣勝負”――これが大聖人の教えであります。ゆえに仏法者は勝たねばならない。
 仕事においても、生活においても、油断なく、堂々と、「勝つ心」「勝つ行動」「勝つ実証」を重ねてほしいのであります。
 皆さま方お一人お一人が、ますます勝利していかれることを心から祈って、私のメッセージといたします。
 ご家族の皆さま、各地の社会部の皆さまに、どうか、くれぐれもよろしくお伝えください。
 (世界青年会館)

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