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日蓮大聖人・池田大作

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住まいと健康 住居は健康生活の基盤

「健康対話」(池田大作全集第66巻)

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12  智慧を発揮し、賢明な生活を
 中泉 古くからの言い伝えには、″暮らしの知恵″がこめられている場合があります。これを参考にすることは価値的なことですが、明らかに非科学的なことに紛動されては愚かですね。
 池田 よくわかりました。大切なのは智慧である。聡明さですね。
 大聖人は「われらが住んで法華経を修行する場所は、どこであれ常寂光の都となる。われらの弟子檀那となる人は、一歩を行かずに、法華経が説かれたインドの霊驚山を見、永遠の寂光土へ、昼夜に往復されることは、うれしいとも何とも言い尽くしがたい。言い尽くしがたい」(御書一三四三ページ、通解)と教えられている。
 御本尊を安置したわが家は、福徳に満ちあふれた宝処であり、寂光の都となる。その使命の舞台で聡明に智慧を発揮し、賢明な生活のリズムを刻みながら、法のため、人々のため、社会のために行動していくことです。
 笹川 訪問看護では、そのことを実感します。病気で寝たきりでも、学会員の方は本当に元気があり、こちらが励まされることのほうが多いくらいです。
 池田 もちろん、生身の体です。だれでもときには体調をくずしたり、思わぬ病気を患う場合がある。
 仏でさえも、みずから「少病少悩」(法華経三八三ページ等)と言われています。
 いわんや、われわれは凡夫です。病気になったり、人生に悩みがあるのは当然です。大切なのは、それらに負けないことです。題目をあげて、満々たる生命力で乗り越えていくことです。
 大聖人は、病気の家族をかかえた南条時光を、こう励まされています。
 「あなたの家の内に病気の人がいるというのは、まことでしょうか。もしそれが本当であったとしても、よもや鬼神の仕業ではないでしょう。十羅剃女が、信心のほどを試しておられるのでしょう」(御書一五四四ページ、通解)
 「何も心配いらない。強い信心を貫けば、必ず乗り越えていける」との仰せです。妙法は、生命の大良薬です。すべてを変毒為薬できる。
 「南無妙法蓮華経は獅子吼のようなものである。どのような病が、障りをなすことができようか」(御書一一二四ページ、通解)との御金言を確信し、朗らかに前進していきましょう。

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