Nichiren・Ikeda
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歴史を変えた病
人類の歴史は病気との闘争
「健康対話」(池田大作全集第66巻)
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20 目的は一つ――苦をのぞくこと
池田 そうです。教育が大切です。
ともあれ、「健康」「生命」にまさる宝はありません。
大聖人は仰せです。「生命というものは、あらゆる財宝のなかで最高の財宝です。『宇宙に遍く敷き満つる財宝といっても、身命に値するものはない』と経文に説かれているように、宇宙に満ちあふれた財宝であっても、生命にはかえられない」(御書一五九六ページ、通解)
「命こそ宝」との思想を広げていく――「健康な地球」も、この一点から出発するのではないでしょうか。
その意味で、医師や看護師の皆さんが果たす役割はきわめて大きい。
森田 責任を痛感します。
池田 また、エイズやインフルエンザのような感染症から、尊き生命を守るためには、ますます国境を超えた医療体制の充実・整備が必要になってくるでしょう。「自分の国さえよければ」という考えでは、とうてい病気を撲滅することなどできない時代に入っている。
健康も平和も目的は一つ――民衆の苦を取り去ることです。人類は、この目的のもとに、人種や民族、思想や利害を超えて団結しなければならない。
「平和」という「人類社会の健康」を、どう実現していくか――これが二十一世紀の課題であり、創価学会の挑戦です。
仏法の目的も、「民衆の苦をとりさる」ことにあります。そして、仏とは、民衆のあらゆる苦悩に対して「抜苦与楽(苦を抜き、楽を与える)」の行動に徹する人のことです。私たち一人一人が、この行動に生きぬくことが広宣流布であり、「平和即健康」の社会を実現する道なのです。