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日蓮大聖人・池田大作

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習慣が健康をつくる 広布のリズムは健康のリズム

「健康対話」(池田大作全集第66巻)

前後
10  声を出せば若返る――「心は鍛えるほどに軽くなる」
 成見 朝の勤行も、医学的に見ても正しい健康法になっています。
 正座でもイスでも、背筋を伸ばし、声を出すことで、呼吸機能が活性化し、心臓や肺の機能が高まります。
 森田 教学の研鎖や学会指導の学習も、頭脳を働かせ、より深い人生を生きるための智慧を得ることになりますね。
 池田 古代ローマの哲学者で、雄弁家であったキケロは言っています。
 「肉体は鍛錬して疲れが昂ずると重くなるが、心は鍛えるほどに軽くなる」(『老年について』中務哲郎訳、岩波文庫)
 椎場 雄弁といえば、女性の得意な「しゃべること」「声を出すこと」も(笑い)、健康法の一つになると思います。
 成見 明るく、にぎやかな語らいは、ストレスの解消にも通じます。心身の疲れを癒してくれますからね。
 森田 のみならず、声を出すことは、脳を刺激し、認知症の予防にも役立ちます。
 椎場 さらに、正義と真実を語ることで、自身も勇気づけられ、元気になれます。
 池田 一石二鳥、いや三鳥だね。(笑い)
 仏法では仏の説法を「獅子吼」と呼ぶ。仏典には、その意義がとう説かれています。
 (1)偽者の正体を暴く
 (2)邪悪を寄せつけない
 (3)同志を守り、安心させる
 (4)内なる仏の生命を呼び覚ます
 (5)戦いをリードする
 (6)すべてを自分の味方にする
 (7)自身と同志を高め、豊かにしていく――などです。(「大般涅槃経」)
 仏法の正義や哲学を語りぬく声は、皆、「獅子吼」です。王者の声なのです。
 ともあれ、広宣流布の行動に一切、むだはありません。学会活動には、健康になるための条件がそろっています。これが私の五十数年間の信仰の一つの結論です。
 広布のリズムのなかで、健康のリズムを整えていくことができる。広布のために、喜び勇んで動いたぶんだけ、自身の生命に金剛不壊の幸福の基盤を築くことができるのです。

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