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日蓮大聖人・池田大作

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心臓病 心臓は全身に生きるエネルギーを

「健康対話」(池田大作全集第66巻)

前後
18  起き上がるときはゆっくりと
 森田 年配の方で気をつけていただきたいのは、お孫さんなど幼い子どもの相手をするときです。子どもは絶えず動きまわりますから、いっしょになって相手をしていると、知らずしらずのうちに疲れています。抱き上げるだけでも、かなり心臓に負担がかかるのです。
 池田 虚血性心臓病は朝、起こりやすいということでしたが、起きるときの注意はありますか。
 今関 目が覚めたら、まず布団の中で、軽く手足を動かしてください。それから、ゆっくりと起き上がります。決して跳び起きたりしないことです。
 豊福 夜も注意が必要です。一人で部屋に寝ていると、発作が起きても家族が朝まで気がつかない、という事態になりかねません。心臓病の人は、手元に呼び鈴を置いたりして、すぐ家族に知らせることができるように、工夫したほうがいいと思います。
 今関 先ほども話が出ましたが、心臓病にいちばんいけないことは、「無理をする」ことです。食べすぎ、飲みすぎはもちろん、″一週間の運動不足を日曜日だけで解消する″″朝食をぬいて昼食や夕食をどっさり食べる″など極端なことをすると、心臓には大きな負担になります。
 池田 「無理」は長続きしない。「道理」であってこそ長続きするものです。しかし、知らない間に無理をしていることもありますね。
 豊福 そうなんです。ですから心臓に不安のある人は、日ごろから、「自分の体の状態を知る手がかり」を見つけておくことが大切です。脈拍数、血圧、体重、睡眠時間などが一つの目安になります。
 森田 毎日、自分の体の状態を確認しておけば、何か変調があったときにも、すぐに気づくはずです。
 池田 前にも述べましたが、自分の健康は、ある意味で自分自身が″医師″となり、″看護師″となって、賢く守っていくべきです。
 今関 とくに心臓病の不安のある方は、疲れをためないことです。
 池田 疲れたら、よく休むことです。戸田先生はよく「あらゆる工夫をして寝なさい」と言われていました。寝ることも戦いです。気候の変わり目には、心臓病にかぎらず、病気になる人が多い。亡くなる方も多いようです。
 「かけがえのない人生」です。「使命の人生」です。自身と同志と一家一族の健康を祈りながら賢明に自分自身の「生命の操縦」を心がけていきたいものです。

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