Nichiren・Ikeda
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歯
生きぬくカの象徴
「健康対話」(池田大作全集第66巻)
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15 法華経にも「歯が美しくなる」と
池田 法華経には、「歯は垢即敢ならず、黄ならず疎かず、亦た欠落せず、差わず曲らず」(法華経五二二ページ)とあります。妙法の教えを聞いた人は、その功徳で歯も健康になると説いています。
戸田先生は、この文は正法を広める功徳を示したものであると言われた。「肉体においても健康であって、かつ、立派にして器量よく、なるというのである。御本尊を信ずれば病気がなおるという文証がこの文である。また事実として純真なる信心をする者は、その人相がたいへんよくなっているのである」と。
たしかに、そのとおりです。顔は、いわば自分の看板です。その焦点の一つが、歯であり、口元と言えるでしょう。美人の代表と言われる楊貴妃のことを、中国・唐代の大詩人である杜甫は、「明眸皓歯」と表現しました。「目が澄んでいて、歯が白い」という意味です。(前野直彬注解『唐詩選』上、岩波書店、参照)
それくらい、歯はポイントだったのです。
森田 欧米の雑誌でも、やはり美しい歯の人が表紙を飾っていますね。
池田 日本人の歯への意識は、まだまだ、これからかもしれませんね。ともかく、健康は「自分でつくるもの」です。そして健康な歯を持つことは、心身ともに健康で、長寿であることにつながります。正しい歯磨きを続け、口元からさわやかなメロディーがあふれ、朗らかな笑顔がこぼれるような毎日でありたいものです。