Nichiren・Ikeda
Search & Study
「健康」は万人の願い
「健康対話」(池田大作全集第66巻)
前後
7 「生も健康」「死も健康」と――仏法は「三世の健康的生命」を説く
豊福 とくに信仰者にとっては、「病気」こそ「心の健康」の源泉であるとさえ言えるかもしれませんね。
池田 そう。体が健康でも生命が病んでいる人は、たくさんいる。体が病気でも、生命それ自体は健康である人もいます。また、生きているかぎり、何らかの病気はあるでしょう。だから、どう病気と上手につきあうか、という智慧が大事なのです。少々、論理が飛躍した言い方になるけれども、「仏法の眼」から見れば、「健康と病気」は「健病不二」である。「生と死」も「生死不二」である。こう結論できる。
したがって、仏法の健康論は、今世にとどまらず、「三世にわたる健康的生命」を論じます。
たとえ、いったんは「死」の状態に入っても、生命自体は安穏なる境涯であり、ただちに新たなる使命の庭を見いだして生まれ出るのです。三世にわたって、「永遠なる健康的生命」の輝きを放つのです。その意味で、究極は「生も健康」「死も健康」なのです。