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日蓮大聖人・池田大作

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歴史に学ぼう!  

「希望対話」(池田大作全集第65巻)

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9  二十一世紀を「アフリカの世紀」に!
 池田 私は「二十一世紀は、アフリカの世紀」と四十年も前から訴えてきました(一九六〇年十月、ニューヨークの国連本部を初訪問した折から)。いちばん苦しんだ人たちが、いちばん幸福にならなければいけないからです。また、全人類が「アフリカの生命力に学ぶ」必要があると思うからです。
 先日(二〇〇〇年五月十三日)も、ナイジェリア連邦共和国をはじめ、「二十一世紀の大陸」の友好使節の方々を、四十人以上も創価大学にお迎えしました。(ナイジェリア北部州連合商工会議所から、名誉会長に「国際最高貢献賞」が贈られた)
 ―― よくテレビでもアフリカをリポートしたりしていますが、子どもたちの顔がとってもきれいですよね。
 ウワーッて集まってきて、瞳がきらきらして、なんだか「生きる力」を感じます。
 池田 アフリカから、いっぱい学ぶことがある。なんでも「みんなで分け合おう」という心もそうです。お年よりの「知恵」を大事に敬う文化もそうです。自然と調和して暮らしていく生き方もそうです。それらに「学ぼう」という心が大事なのです。
 創価学会の「学会」というのも「学ぶ会」です。「学ぼう」という心で、みんな集っているのです。相手に「学ぼう」という心は、「暴力」と反対です。そこから、人間らしい交流が生まれてくるのです。
 ―― きょうのように、「歴史から学ぶ」ことも大事ですね。
 池田 アフリカの「まっすぐの国境線」――それは、「人を引き裂く暴力」の象徴だった。だから、その地図から「暴力には、絶対に反対だ!」という信念を学びとってほしいのです。
 どんな理屈をつけても、暴力に訴えた人は敗北者です。他の人を尊敬できる人、他の人たちから学ベる人、他の人と仲良くできる人。その人が本当に「強い人」なのです。
 今、アフリカの各国でも、SGI(創価学会インタナショナル)の同志が、目覚ましい活躍をしています。また、中等部の多くの先輩たちも、アフリカに雄飛して、大いに貢献しています。
 二十一世紀に、アフリカの友といっしょに、「心の国境線」をなくして、平和の地球を築いていくのが、みなさんなのです。

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