Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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コンプレツクスはだれにもある  

「希望対話」(池田大作全集第65巻)

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7  「打ち出の小槌」とは「強い心」
 池田 つまり、「打ち出の小槌」とは、自分自身の「強い心」のことではないだろうか。「あきらめない心」「戦う心」のことではないだろうか。それを使えば、何でもできる。「大きな大きな自分」にもなれるということです。
 本当のことを言えば、人と比べて、劣等感をもったり、優越感をもったりするのは、まだまだ「余裕」があると言える。生きるか死ぬかというときに、そんなことを言ってはいられない。ともかく必死に、全力を出す以外にない。そのときに、人間の「心」と「生命」というものは、信じられないような偉大な力を発揮するものです。
 ―― その「生命の力」が「打ち出の小槌」ですね。
 池田 「打ち出の小槌」は、だれでも持っている。使うか使わないかは、自分が決めることです。自分の欠点に、くよくよするひまがあったら、「自分にできることの全部」を実行してみることだ。それをした人が本当の「勝利者」です。
 その人には、もはや劣等感もなければ優越感もない。人をうらやみもしなければ、人を見くだしもしない。すべての人に温かい気持ちで接していける。あの「五月の青空」のように、晴ればれと生きることができるのです。

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