Nichiren・Ikeda
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友だちをつくるには?
「希望対話」(池田大作全集第65巻)
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10 ゴルバチョフ少年が学んだ友情
池田 中学生のみんなは、ゴルバチョフさんを知っているだろうか。ソ連の元大統領で、私も何度も何度も、お会いして語りあった人です。
元大統領が少年時代に育ったところは、ロシア人のほかに、いろいろな民族の人が住んでいた。自分の知りあいにも、違う言語、違う民族の人がたくさんいた。考え方や生活習慣も違う人たちです。
そういう人たちと仲良くやっていくために大切なことは何だったか。それは、「心の寛容さ」と、「相手への思いやり」と「尊敬の心」だったそうだ。(『二十世紀の精神の教訓』趣意。本全集105巻収録)
尊敬の心で接すれば「信頼できる友人」になり、逆に、相手をバカにして接したら「一生の敵」にもなってしまう。そのことを、少年時代から自然に学んできたのです。
みなさんも同じです。違う性格の人、考え方が違う人、いろんな人がいる。だから悩む。悩んだときには、「今、自分は『人生の勉強』をしているのだ」と思えばいい。
成績を上げるだけが勉強ではありません。
生まれたばかりの魚の赤ちゃんだって、海の荒い波の中で、一生懸命に泳ぎながら、だんだん、たくましくなり、立派な大人になっていく。
人間も同じです。「人と人のつながり」という「人間の海」で、もまれてこそ強くなるのです。