Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第6章 教師の心・生徒の心  

「21世紀への母と子を語る」(池田大作全集第62巻)

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9  命懸けで育てる人がいてこそ人は育つ
 池田 一〇年あれば人間は変わる。ひとたび大目的を定め、その実現のために命を賭ければ、どれだけ歴史を残すことができるか――。
 私の人生も、十九歳で戸田先生に師事してからの一〇年間で、大きく開けました。
 当時、戸田先生の青年部に対する訓練は非常に厳しかった。しかし、日蓮大聖人の御遺命を実現するために、広宣流布の信心強き人材をつくるために、鍛え方が厳しかったのは当然だったのです。
 この戸田先生の厳しさがなければ、今日の創価学会の発展はなかった。
 命懸けで育てる人がいるからこそ、人は育つのです。教育といっても、育てる側の一念ですべて決まると言ってよい。
 吹浦 いつも、戸田先生と池田先生との厳粛な師弟の絆に心が打たれます。
 池田 忘れもしない。一九五〇年(昭和二十五年)、戸田先生が第二代会長に就任される前年のことです。
 先生の事業は最大の苦境に直面していた。それは単に一事業の危機ですまされるものではなく、創価学会そのものの断絶につながりかねない――そうした苦衷の最中でした。
 当時、二十二歳だった私は、戸田先生と学会を守り抜こうとの思いで、先生のもとで一人戦う、覚悟の毎日でした。
 夏のある雷雨の日、私はその思いを日記に書きました。「先生の、激励に応え、再び、世紀の鐘を、私が鳴らそう。先生より離れる者は、離れろ。若き戦士となり、若き闘士となって、先生の意志を、私が実現するのだ」と。
 この誓いを、私は今日まで敢然と貫き通してきました。そのことを最大の誇りとしています。
 一度しかない、この人生、何を遺していくのか。人間です。未来を切り開く人間を育てていくことは、何物にも代えがたいものです。
 イギリスの政治家チャーチルの言葉に、「人生で大事なことは、次の世代のために、よき社会を築き、残すことができたかどうかである」とあります。
 二十一世紀、そして第三の千年は「教育」で決まります。その担い手である教育者の方々の使命は計り知れないほど大きい。
 ともに前進しましょう! 子どもたちのために――。
 ともに勝ち越えましょう! 希望の未来のために――。

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