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日蓮大聖人・池田大作

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三世に花咲き風そよぐ  

「第三の人生を語る」(池田大作全集第61巻)

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5  ″私は勝った″といえる人生を
 夫人 私は小学生の時から信仰してきました。人生を振り返ってみて、本当に仏法の偉大さを心から深く感じる日々です。仏法は、悲しみを喜びに変え、苦しみを楽しみに変える力をもっています。どんな苦境をも乗り越えていける自信をあたえてくれます。
 池田 戸田先生はよく、生きていることそれ自体が喜びであり、楽しみとなる人生を送ることが仏法だ、と仰せになっていたが、まったくそのとおりだと思いますね。
 広布のために、徹して信仰をまっとうされた方は、一人ももれなく、なんの心配もなく、悠然たる臨終を迎えることができます。これは、多くの方々に接してきた私の厳然たる結論です。
 佐々木 死を前にしては、いかなる権力も、財力も、名声や知識といえども、まったく通用しない、ということですね。
 池田 そうです。ヴィクトル・ユゴーの、「人間はみんな、いつ刑が執行されるかわからない、猶予づきの死刑囚なのだ」(『死刑囚最後の日』斎藤正直訳、潮文庫)は、有名な言葉です。
 自若安穏とした最終章を大勝利の姿をもって迎える――そのための信仰です。悲しみゃ苦しみ、悔恨を残す死は、敗北の死です。
 徹して信心をしぬいて、最後に、「私は勝った!」と言いきれる人生を送っていただきたい。それが、わが同志への私の願いであり、祈りです。

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