Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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東京タワーと九十歳トリオ  

「第三の人生を語る」(池田大作全集第61巻)

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5  自分らしく「黄金の最終章」を飾れ
 池田 まさに明治、大正、昭和を貫いて、生きぬいてこられた。勝ってこられた。偉大なる″人間勝利の母″に最敬礼して、たたえたい気持ちです。
 松岡 三人の長寿の秘密をお聞きすると、好き嫌いなくよく食べる、歩き回る、などが共通点でした。松田さんは、毎朝五時に起き、窓を開け、深呼吸をし、乾布摩擦を一分間するのが日課ということでした。
 佐々木 松浦さんは、「頭をすごく使います。考えごとが多い。時間は厳守。決められたことは必ず実行します」と言っておられました。
 池田 よく歩き、活発に頭をめぐらす――学会活動に、すべて含まれているね。
 佐々木 先生が対談された著名人のなかにも、九十歳を超えて活躍された方が数多くおられますね。
 池田 双璧は、ガンジーの直弟子インドのパンディ博士(享年九十一歳)と、ブラジルの人権の闘士アタイデ博士(享年九十四歳)でしょう。お二人のお顔には、信念が巌のごとく凝縮していました。
 二つのノーベル賞を受賞したポーリング博士(享年九十四歳)も、背筋をしゃんとされ、若者のように頬を紅く染めておられた。
 中国のぺンの闘士・巴金ぱきん氏(九十四歳)は、「私はぺンに火をつけて、わが身を燃やします」との言葉どおりの人生を、今も送られています。
 皆さん、自分の決めた道を、一生涯、どこまでも前へ前へと歩んでおられた。心は二十代の若々しさで、青年の瞳をされていました。
 また、お会いした方の多くがそうでしたが、トインビー博士も、晩年は、仏法の「生死観」を深く志向されておられました。
 避けられぬ死と老いを前にして、人生のうえでも、社会のうえでも、自分らしく、いかに活力にあふれた、輝かしい最終章を生きていけるか。それが高齢社会を迎えた二十一世紀の日本の最重要の眼目です。
 その問いに事実のうえで正しい解答を示すことができるのは、日蓮仏法しかないのです創価学会しかないのです。その大確信で、ともどもに、「われ、かく生きぬいたり」との勝利の歴史を綴りながら、広宣流布という希望の大遠征に進んでまいりましょう。

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