Nichiren・Ikeda
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スウェーデンの微笑み
「第三の人生を語る」(池田大作全集第61巻)
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4 「国家も個人も栄えるのが広宣流布」
池田 生きがいの問題ですね。
もう十年前になりますが、日本のある著名な医師が、ガン患者七人とともにフランスのモンブラン登頂を果たしました。健康な人でさえも困難とされる登山に挑んだ結果、七人のガン患者は、私生活でも、新たな生きる意欲をもてるようになったというのです。
七人のうち、五人の方は健在で、前向きな挑戦の心が、ガン細胞にも打ち勝っていくことを示しています。
人生は戦いです。生きがいなくしては、絶対に生きられない。
私たちは、広宣流布という人類未到の大目的のもとに集った同志です。これほどの生きがいはないし、誉れはない。
私は、『人間革命』の主題をこう書きました。
「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」と。
広宣流布は、戦った人すべてが幸福になる戦です。その波が、二波、三波となり、民衆勝利の大波となって、一国の宿命をも変えていくのです。
戸田先生は、よく「社会の繁栄が、即個人の幸福と一致しないということが、昔からの政治上の悩みではないか」と嘆くように言われ、だからこそ広宣流布しかないのだよ、と教えてくださいました。
大聖人の仏法は、「個人の幸福」と「社会の繁栄」の完全な一致を実現する大哲理なのです。