Nichiren・Ikeda
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介護と支えあう心
「第三の人生を語る」(池田大作全集第61巻)
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4 ″不滅のなにか″を求め、残せ
池田 歌手であり、政府高官。哲学博士であり、良き家庭婦人。人生を、何倍にも生きている方です。
お父さんは、盲目のコンサート歌手だった。お母さんも目が不自由だった。あえて父と同じ道ではなく、ウィーン大学に進み、哲学博士号を得て官庁に勤める。
ところが父の死とともに、もう一度歌いたいという気持ちが込みあげ、家庭も仕事もやりきるなかで、十年のブランクを埋めていった。人の五倍は働いたと、さりげなく話されていました。そして、こう語っておられた。
「人生は余りにも短い。″何か″を残さなければ。私を必要とする人のために尽くしたいのです。今日が、あるいは明日が、人生最後の日になるかもしれない。だから″不滅の何か″を求めているのです」
私を必要とする人のために尽くしたい|――これこそ、牧口先生以来の学会の伝統精神です。