Nichiren・Ikeda
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長寿の秘訣
「第三の人生を語る」(池田大作全集第61巻)
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4 喜び多き人生は「健康人生」
松岡 気候の変わり目には、病気になる方が多いといいます。そこで、年配者の健康のポイントについて考えていきたいのですが。
池田 大事なのは、「無理を重ねない」ことです。多くの病気の原因は、疲労です。長生きのためには、疲れをためないよう「よく休む」ことです。「栄養のバランスのとれた食事をする」「夜食は控える」など食生活上の注意も大切です。
また、昔から「一笑一若」「一怒一老」という。笑いは健康の源です。すべてを良いほうへと考え、動かしていけば、人生は朗らかです。
「喜び多き人生」とそ「健康人生」です。
佐々木 ボケの防止について、先生は、「聖教新聞」で連載された″健康てい談″(『健康の智慧――仏法の眼・医学の眼』聖教新聞社)の中で、専門家の方々とも語りあわれていますが……。
池田 脳の刺激には「手足を使う」ことや「人に会う」ことが、いいようです。
手は「第二の脳」といって、手紙を書くなど手先を使えば脳細胞が活性化する。
皆さん、朝晩の勤行の時に合掌しますが、この手を合わせる行為だけでも、手や指の筋肉が適度に緊張して、脳に良い刺激をあたえると言われています。
松岡 そう言えば、百三歳の高橋さんは、台所で料理を作るのが楽しみで、よく手を使っています。手のひらを見せてもらいましたが、つややかで、きれいな手でした。
佐々木 「歩く」こともボケ防止の基本です。
池田 そう。歌を歌うなど、「声を出す」ことや、「適度な運動」も予防には欠かせません。
あと、高齢者の方は、とくに環境の急激な変化や強いストレスなどで、体調が崩れることがあります。お年寄りが「ゆったり」と安心感をもってもらえるような周囲の環境をつくっていきたいですね。
佐々木 一般にボケやすいタイプとしては、
(1) 自己中心のガンコな人
(2) すぐ腹を立てる短気な人
(3) 友人の少ない人
(4) ユーモアの心のない人
(5) 物や金に執着して、人を信じられない人――などが指摘されています。
池田 心していかなければいけませんね。反対に、使命感、責任感をもって、目標に向かって努力している人は、ボケにくいと言われている。
池田 心していかなければいけませんね。反対に、使命感、責任感をもって努力している人は、ボケにくいと言われている。
佐々木 ドクター部(医師など医療関係にたずさわる創価学会の人材グループ)と白樺グループ(看護師の創価学会女子部の人材グループ)の代表との懇談のなかで、先生は、人生を健康に生きるための「四つのモットー」を提案されましたね。
池田 医学的には、食生活、運動、睡眠、ストレスの排除などが、健康には必要とされているようですが、「四つのモットー」には、みんな含まれています。
(1) 張りのある勤行
(2) 無理とムダのない生活
(3) 献身の行動
(4) 教養ある食生活
ともあれ、日夜、広布に頑張っておられる方々の、長寿と健康を、私はいつも祈っております。