Nichiren・Ikeda
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「信念の道」を生き抜く
「第三の人生を語る」(池田大作全集第61巻)
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3 「現当二世」の心燃やして
佐々木 わかりました。人生は、変化、変化の連続ですから、どのような重大事に直面しても、また新たなスタートだと決めて進むことですね。「現当二世」の心を燃やして、凱歌の人生を、生きて生きて生きぬくことが大切だと思います。
松岡 長い人生の途上には、″岐路″となる試練がいくたびかやってくる。
そのとき、どう立ち向かっていくのか――人間の真価が、本当に問われる瞬間でもありますね。
池田 そこで勝てば、目には見えないが、本末究竟して、確かな″勝利の軌道″に乗ることができる。
いや、永遠の三世を貫く″福徳の軌道″に乗れるかどうかが決まるのです。
すべては、自分の一念次第なのです。
日蓮大聖人が、「(妙法蓮華経の)妙とは『開く』ということである」(御書九四三ページ、趣意)と仰せになられているように、試練のたびに、強き心で境涯をさらに「開いていく」――その積み重ねのなかで、崩れざる″絶対的幸福″を実感していけるのでしょう。
人生は、最後の最後まで、何事かをなすためにある。人生を自己の信ずるものに賭けて戦いぬいた人、信念に殉じた人生ほど、尊いものはないのです。
高齢になって、自分の人生に満足のいくものがあるかは、自分の胸中に刻印されている。他人が決めるのではない。それだけのものを残せるかどうか――高齢社会の大きな課題でしょう。