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日蓮大聖人・池田大作

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札幌創価幼稚園第二十回卒園式 友だちは、いちばんの宝もの

1996.3.16 教育指針 創価学園(2)(池田大作全集第57巻)

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1  大好きな札幌創価幼稚園の皆さん、卒園、本当におめでとう。いよいよ四月から、小学生ですね。たくさん遊んで、たくさん本を読んで、たくさんお友だちをつくってください。
 皆さんは、『にじいろのさかな』のお話を知っていますか。
 七色にかがやく虹のように、とてもきれいな魚がいました。キラキラ光るウロコが自慢でした。自分の一番の宝ものでした。
 「一枚おくれよ」。仲間がウロコをほしがります。でも、「にじうお」は、だれにもあげません。「あっちへいけ」と追いはらうだけ。だから、いつもひとりぼっちです。
 困ったにじうおは、みんなに、一枚ずつウロコをあげることにしました。「ありがとう」「うれしいな」。みんな、とても喜びました。それを見ると、にじうおも、うれしくてたまりません。とうとう、かがやくウロコは一枚だけに、なってしまいました。
 そのかわり、お友だちが、たくさんできました。にじうおは、海でいちばん幸せな魚になったのです。
 お友だちはいちばんの宝ものです。お友だちのたくさんいる人は、「心」が、キラキラ光っています。虹のようにかがやいています。皆さんも、お友だちを大切にしてください。困っているときは助けてあげてください。
 皆さんの成長を、私はいつも楽しみにしています。いつも祈っています。
 どうか、お父さん、お母さんを大切に。またお会いする日まで、くれぐれもお元気で。

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