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東京創価小学校第8回卒業式、関西創価小… 心に「夢の王国」を広げよう

1989.3.20 教育指針 創価学園(2)(池田大作全集第57巻)

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4  何も恐れず自分の道を
 また皆さんも、苦しいことがあっても、それを夢のあるよいほうへ変えていってください。
 たとえば、お父さんやお母さんから、成績が悪いと、叱られることがあるかもしれない。そのとき”うるさいな””もう、いやだな”(笑い)と思うよりも、”「しっかり勉強して、えらくなりなさい」との天の声だな””成長のための滋養をあたえてくれているんだな”と、夢のあるほうへ、希望をもてるほうへと、受けとめていくことが大事でしょう。その人は、何があっても、日々、明るく、楽しく生きていくことができるにちがいありません。
 私にもこれまで、さまざまな悪口、非難がありました。しかし、それは使命に生きる私自身                                   あたえられた人生の勲章だと思っています。そう考えれば、何も恐れることはないし、むしろ喜びをもって自分の道を進んでいくことができるのです。
 ディズニーの映画も遊園地も、今や世界中の人々から愛されています。ディズニーの少年時代の願いが大きく実り、世界の人々を楽しませる「夢の王国」をつくりあげたのです。彼は、自分の夢を立派に実現しました。皆さんも、心の中に自分らしい「夢の王国」「喜びの王国」「平和の王国」をもって、一生を歩みぬいてください。(拍手)
 皆さんは四月から中学生です。ふたたび、新しい道を歩きはじめることになります。その前途は、楽しいことばかりではありません。つらく、苦しいことにも数多く出あうことでしょう。その時”もう、ダメだ”と負けてはいけない。そして絶望するような重苦しい悩みをはねのけてくれるのが、胸中にいだいた「夢」なのです。
 ふわふわと力なく、苦しみや悲しみの中をただよっているようでは幸福は開けません。大いなる夢を持ち、現実の苦しさに耐え、乗り越えてこそ、人生に勝利することができるのです。
 皆さんの心の中には、将来の”デイズニーの種子”があります。”ベートーベンの種子”も、
 ”キュリー夫人の種子”も、”アインシュタインの種子”も、あらゆる分野で立派になっていく人の種子が、植えられています。私は、その種子がかならずや芽を出し、大樹と育っていくことを確信しています。(拍手)
 どうかあとは、胸の中に「夢の王国」を広げながら、現実を一歩一歩、着実に歩みぬいていただきたい。
 そして、苦労して皆さんをここまで育ててくださったお父さん、お母さん方です。将来、いつの日か、お父さん、お母さんを、世界旅行に案内してあげられるような皆さん一人一人となってもらいたいのです。
 冬は去り、春がやってきた。春の光が、さんさんと輝いている――今、まさに、そのような皆さんです。
 私は、皆さんを心から尊敬し、深々と頭をさげながら、立派な一生を送ってくださるよう祈りつつ、お祝いのあいさつといたします。

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