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創価学園第1回英知の日記念式典 わが道を征く「知性の勇者」と育て

1995.11.17 教育指針 創価学園(2)(池田大作全集第57巻)

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1  第一回の「英知の日」、まことにおめでとう!
 香港の方々からも、また、この地で活躍する多くの創価同窓の先輩からも、「私たちの希望である学園生にくれぐれもよろしくお伝えください。創価幼稚園のある香港に、ぜひいらしてください」という伝言がありました。
 昨日、私は、現代中国文学を代表する香港の金庸氏とお会いし、対談を開始いたしました。若き日、彼は、日本の侵略により故郷を蹂躙されるなか、民衆のため、愛する祖国のために、学びに学んだ。つねにトップの成績だったが、それは、血のにじむような人知れぬ努力の積みかさねであった。
 学業なかばで図書館で働くようになってからも、そこで『プルターク英雄伝』や『巌窟王』など、大作をじっくりと読みこんだ。この読書が、やがて、万人を魅了してやまない、大ロマンの小説を生みだす原動力となったのであります。
 私の恩師である戸田先生も、「若い時に、徹底して、歴史を学ベ! 名作を読め!」と、それはそれは厳しかった。
 また、学生時代、金庸青年が、暴力を振りまわす横暴な生徒たちの悪に、たった一人で敢然と抗議をしたエピソードも有名であります。命をねらわれるような激しい言論闘争を勝ちぬいてきた金庸氏は、私に、きっぱりと言われました。
 「人の迫害に遭わない者は、たいした人物ではない」と。
 これは、「妬まれるほうが、妬むよりも立派であり、幸せである」という、牧口先生の信念とぴったり一致する。
 まことの「英知」の人とは、すなわち「勇気」の人である。
 わが学園生は、愚者の嫉妬など、朗らかに、悠然と見おろしながら、わが道を堂々と征く「知性の勇者」と育っていただきたい。
 学園生、ガンバレ! また、会いましょう。お元気で。

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