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創価学園第1回栄光の日記念の集い 「栄光の魂」の継承へ英知を磨け

1995.7.17 教育指針 創価学園(2)(池田大作全集第57巻)

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1  「栄光の日」おめでとう!
 私のもっとも大切な娘であり、息子である皆さんに、 一言、メッセージを贈ります。
 「栄光」とは、いったい、何か?
 それは、有名になることでもなければ、人気や流行に乗ることでもない。いかなる困難にあおうとも、揺るぎない信念で、民衆のために苦労し、民衆のために忍耐し、民衆のために戦い続ける人こそ、真実の「栄光」の人であると、私は思う。
 先日(7月5日)、私が再会した「正義の英雄」マンデラ大統領は、あす十八日、七十七歳の誕生日を迎えます。
 この大統領が、二十七年半、約一万日にもわたる獄中生活を終えた日、出迎えた民衆に呼びかけた第一声を、私は忘れることができない。出獄のその日、マンデラ大統領はこう宣言したのであります。(ネルソン・マンデラ『闘いはわが人生』浜谷喜美子訳、三一書房。参照)
 ”私は、あなたがた民衆のしもべとして、今、ここに立っております。私は、残りの人生の歳月を、あなたがたのためにささげます”と。
 私も、三十八年前の七月十七日より、こうした決心で戦ってきました。私の後に続く学園生には、この「栄光の魂」を受け継いでもらいたい。そのためにも、今は、「勉学第一」で進んでいただきたい。
 マンデラ大統領が、獄中から、娘や息子たちにあてて、繰り返し、また繰り返し訴えたことも、「勉強をおろそかにするな!」「英知に磨きをかけよ!」ということでありました。
 大統領自身、学びに学んだ。ともに獄中にあった青年たちと学びあい、悲惨な牢獄を「マンデラ大学」と呼ばれる勉学の場に変えていった。ありとあらゆる学問に挑戦し、自分を鍛えあげた。ゆえに、いざ本舞台に立ったときに、民衆を守りゆく知恵をぞんぶんに発揮できたのであります。
 皆さんが活躍する世界の大舞台は、二十一世紀であります。
 目先のことで、一喜一憂する必要はありません。勝つことも大事であるけれども、それ以上に大事なのは、何があっても負けないということであります。
 そして、お母さん、お父さんを大切にする学園生であっていただきたい。親に心配をかけない、親孝行しようと努力する――その人こそが、民衆の大指導者と育ちゆく人であります。
 きょうは、これまでの伝統を引き継いだ、新たな「栄光祭」(東京校)、「学園祭」(関西校)ともいうべき出発であります。
 今年の「栄光の日」を第一歩として、皆の力で、朗らかに、伸び伸びと、二十一世紀への長い長い伝統をつくっていきましょう。どうか、「健康第一」で、最高に有意義な、最高に楽しい夏休みにしてください。
 一回りも二回りも大きく、たくましく成長した皆さんとお会いできることを、楽しみにしております。

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