Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

東京創価小学校、創価中学・高等学校合同… 自分らしく努力の歴史を

1992.10.1 教育指針 創価学園(2)(池田大作全集第57巻)

前後
1  わが生命であり、わが宝である学園生の皆さん!
 世界のどこよりも、情熱に燃え、哲学が光り、そして、希望みなぎる「学園祭」、本当におめでとう!
 きょうは、私も駆けつけて、あの甲子園での大健闘をはじめ(=第76同全国高校野球選手権大会に西東京代表として出場しベスト16まで進出)、皆さんの見事な成長をたたえたかったのですが、海外との重要な打ち合わせがあり、どうしても出席できません。
 しかし、私の心の真ん中には、いつも、またつねに、学園生がいます。一日たりとも、否、 一時たりとも、皆さんのことが、私の胸から、離れることはないのであります。
 きょうは、 一言、「獅子の誇りで、青春を生きぬけ!」と申し上げておきたい。
 「獅子」――それは、まさしく、今回、皆さんが、テーマに掲げた「心の王者」の異名であります。わが学園生は、この「獅子」のプライドも高く、堂々と、また悠然と進んでいただきたいのであります。
 先日、私は、中米の平和国家コスタリカ共和国のアリアス元大統領ご夫妻と語りあいました。
 ”戦乱に苦しむ母たち、子どもたちのために、なんとしても、平和の夜明けをもたらしたい”――ご夫妻は、この崇高なる理想をめざして、闘い続けてこられました。その功績に対して、ノーベル平和賞も贈られております。
 この元大統領もまた、若き日より、「獅子」の誇りをたぎらせてきた一人であります。少年時代、喘息が持病で、皆と同じようには、スポーツもできなかったようです。しかし、彼は、そういうコンプレックス(劣等感)さえも、逆にバネに転じて、だれにも負けない勉学へ挑みました。
 また、そうした悩みがあったからこそ、友の苦しみを思いやり、弱い立場の人を守りゆく人間性を、いちだんと磨くことができたのであります。
 とともに、古今東西の良書を、読んで、読んで、読みぬいております。彼は、よく妹に言って聞かせたといいます。
 ”くだらない雑誌なんか、読むんじゃないよ。一級の本を読み、学ぶんだ”と。
 どうか、わが学園生は、塵を吹きはらう風のような、清々しい青春の息吹で、自分らしく、努力の歴史を積みかさねていただきたい。
 そして、二十一世紀の使命の大空に、さっそうと羽ばたいていただきたいのであります。
 皆さんとお会いできる日を、最大の楽しみとしております。お父さん、お母さんにも、くれぐれもよろしくお伝えください。

1
1