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日蓮大聖人・池田大作

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創価中学・高等学校第21回卒業式、関西… 聡明な輝く瞳の君であれ!

1991.93.16 教育指針 創価学園(2)(池田大作全集第57巻)

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4  「感謝」の花束で美しき人生飾れ
 最後に、「感謝の花束で人生を美しく飾れ」と申し上げたい。
 昨年秋、”世界の児童劇場の母”ナターリヤ・サーツ女史が来日された。彼女が、日本での最初の公演を終えて、ホテルに帰ったところ、美しい赤いバラの花束が届けられていた。
 それは、見知らぬ三人のロシア人からのもので、「私たちのナターシャおばさんと日本で同じホテルに泊まれたなんて、なんと幸せでしょう。私たちはナターシャおばさんの児童劇場を見て育ってきたようなものです。その意味では、一種の育ての親のようなものです」というメッセージが添えられていた。女史が後日、花の贈り主と会ったところ、皆、四十数歳の立派な学者に成長した紳士であったという。
 八十七歳になられた女史は「私が七十数年間、児童劇場をやってこれたのも、このような喜びがあるからです。池田先生もきっと同じような喜びを感じておられるのではないかと思います。心血をそそいで育んでこられた方々が立派に成長されている姿を見られる時が、池田先生もいちばんうれしいことでしょう。池田先生のお仕事はもっともっと偉大なお仕事ですが」と語っておられた。
 私に対する過分な評価はともかく、私は心温まる思いで、このお話をうかがった。
 感謝の心は美しい。みずからに縁した人を大事にしていこうという心の余裕が、人生を豊かにする。美しくする。反対に恩を忘れ、恩を知らない心は本当にみじめである。灰色である。人を利用するだけの人生はあまりにもわびしい。
 ともあれ、サーツ女史とこの三人の学者が、日本でうれしい再会を果たしたように、私も将来、成長した皆さまと日本のあの地、この地で、また世界のどこかの地で、お会いできることを心から楽しみにしている。
 どうか、「希望ある人生」「栄光を勝ち取る人生」「幸福を築きあげる人生」であっていただきたいと申し上げて、祝福の言葉とします。きょうは本当におめでとう。

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