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日蓮大聖人・池田大作

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創価中学・高等学校第23回入学式、関西… 勝利の栄冠は努力のなかに

1990.4.8 教育指針 創価学園(2)(池田大作全集第57巻)

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2  ところで、開業医であるジェンナーが生みだした種痘法は最初、権威あるアカデミーに認められませんでした。それどころか、世間から「牛痘をうければ毛むくじゃらな耳や、牛のような尾がはえるぞ」(同前)といった、言われなき悪口をあびせられたのであります。彼も先駆者の試練を味わった一人であります。
 しかし、人間の苦しみを少しでも減らしたいという信念の前には、そんな悪口などなんでもありません。また実際に、種痘のめざましい効果は、言われなき噂や悪口をみるみる晴らし、世界中に広まっていったのです。
 そして、ジェンナーの”青春の一歩”から二世紀――。一九七九年十月、世界保健機構(WHO)は天然痘を地球上から根絶したと宣言しました。人類の英知の一大勝利であります。
 ともあれ皆さんも、壮大な地球の未来を見つめ、自分の夢を限りなく広げながら、新しい歴史の一ページをつづっていただきたいのであります。
 最後に、フランスの文豪ヴイクトル・ユゴーの「生きている者とは、闘っている者だ」という詩の一節を皆さんに贈り、「青春の戦いに勇気あれ」と申し上げたい。
 どうか何でも遠慮なく先生方に相談してください。またご両親に心配をかけずに、朗らかに聡明な学園生活を送っていただきたいというのが、私のお願いであります。皆さんのご健康を心からお祈りし、お会いできる日を楽しみにしつつメッセージとさせていただきます。

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