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日蓮大聖人・池田大作

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創価中学・高等学校第19回卒業式 関西創価中学・高等学校第14回卒業式

1989.93.16 教育指針 創価学園(2)(池田大作全集第57巻)

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3  学園の「美しき心の世界」を生涯
 これからの皆さんの行く手にも「疾風」が吹き荒れる日があることでしょう。
 しかし、諸君の胸中には学園で培った確たる「負けじ魂」があるはずです。武蔵野の大地に、また交野の大地に、確固と根を張って倒れない「勁草」のごとく、この「負けじ魂」を胸に、どこまでもどこまでも、たくましく、またたくましく、堂々と伸びゆく人間であっていただきたい(拍手)。そして朗らかなこれからの青春の旅にあって、自分らしく「雄々しき人生の詩」をつづっていっていただきたいのであります。
 さて周総理が、十代の日に寮生活をとおして培った南開学校の恩師との絆を、また友人との絆を、人生の宝として、だれよりも大切にされていたことは、よく知られております。
 おたがいの立場がどのように変わろうとも、周総理はかつての恩師をかならず”先生”と呼び、慕い続けた。南開学校の創立記念日など機会があるごとに、昔の学友と旧交を温め、ご夫人の鄧穎超女史に、一人ひとり紹介していたという姿も、私には絵のように目に浮かんでまいります。
 師の恩を忘れず、また友情を大切に育んでいく――一見、平凡のように見えるが、決してそうではない。こうした振る舞いのなかに、じつは人間性のもっとも美しき発露があり、人間性の真髄がある。そして、人生の深き味わいがあるのです。どうか皆さんも、この学園兄弟という稀有なる美しい心の世界を、どこまでも大事に守りぬいていただきたい。
 私も創立者として、わが愛する諸君のご健康とご活躍とご多幸を、生涯、祈り続けてまいります。三十年後、さらに二十年後のはるかなる未来に、限りない民衆と世界の真っただ中で、すばらしきリーダーとして活躍されゆく諸君の晴れ姿を、毎日、私は夢見ながら生きぬいていく決心であります。
 「わが学園生は、私の大切な、大切な生命なり」と申し上げ、スピーチを終わります。

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