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創価中学・高等学校第21回入学式・関西… 学ぶ喜びを知る人たれ

1988.4.8 教育指針 創価学園(2)(池田大作全集第57巻)

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2  さて皆さんは、ここに新たな青春の日記の一ページを開いたわけであります。一日、一日、生命の日記にいかなる文字を記し、思い出をつづりゆくか。今、皆さんの心は、希望にあふれ、前進の息吹に満ちていることでしょう。
 その出発にさいし、私は一言、「学ぶ喜びを知る人たれ」と申し上げたい。
 私もいくどか訪問した、二百年以上の歴史を誇るモスクワ大学の創立者であり、十八世紀ロシアの最大の科学者と謳われたロモノーソフ氏は、晩年、学生たちに次のようなことを呼びかけております。
 ”若い人たちは、今は遊んだり、のんびりしたりすることが楽しいかもしれない。しかし今、学びゆくことによって得られる喜びは、それよりももっと大きい。しかも、このみずから学び勝ち取った喜びは、時とともにさらに大きくなっていく”と。
 はじめはつまらないかもしれない。わからない問題にぶつかり、いやいや机にむかうこともあるかもしれない。しかし、学ぶということは義務ではなく、権利であり、かけがえのない人間の特権であります。
 皆さんは、さまざまの難関を突破し、集いきたった俊英である。その皆さんに、私はたんに知識の吸収、また、試験のための勉強から、一歩深く、真に学ぶことの喜びをつかんでいただきたいのです。
 偉大な人物とは、平凡であっても、この学びの喜びを知った人といえるかもしれない。それはまた、謙虚の人であり、その強靱なる心は強く、行き詰まりがない。
 これからも私は、将来の指導者たる皆さんたちのために、少しでも良き学びの環境を築くために、全力で働いていく決心です。
 どうか皆さんは、この学園で思うぞんぶんに勉強に励み、自身を鍛えながら、一度しかない青春時代を、まっすぐに、堂々と生きぬいていただきたいことをお願いし、メッセージといたします。

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