Nichiren・Ikeda
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創価学園1
中学校・高等学校[昭和59年度]
教育指針 創価学園(1)(池田大作全集第56巻)
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10 創価中学・高等学校 第十五回卒業式(メッセージ)〈昭和60年3月16日〉
勇気と希望と信念の人生たれ
晴れやかな卒業式、本当におめでとうございます。
私は大阪におり、残念ながら出席できませんが、諸君の栄光の旅立ちに、ともに肩を組みながら参加しているつもりで、このメッセージを送ります。
私は、二十一世紀をめざして進む皆さんに、勇気と希望と信念の人生であれ、と念じてやみません。
それには、一日一日を焦らず、堅実に勝ち取っていく以外にありません。
ある作家は「人の一生はながいものだ、一足跳びに山の頂点へあがるのも、一歩、一歩としっかり登ってゆくのも、結局は同じことになるんだ、一足跳びにあがるより、一歩ずつ登るほうが途中の草木や泉や、いろいろな風物を見ることができるし、それよりも一歩、一歩を慥かめてきた、という自信をつかむことのほうが強い力になるものだ」(山本周五郎『ながい坂』新潮社)と述べております。
どうか皆さんは、順風のときも、スランプや劣等感に悩むときも、大地にしっかりと足を踏まえ、きょうの一日を大切にしていってください。そこから、かならずや「千里の道」に通じゆく力強い「一歩」が刻まれていくにちがいありません。身も心もひとまわり大きく成長し、若鮎のごとくはつらつと躍る皆さんと、またお会いする日を楽しみにしつつ、私のお祝いのメッセージとさせていただきます。