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日蓮大聖人・池田大作

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創価学園1 中学校・高等学校[昭和58年度]

教育指針 創価学園(1)(池田大作全集第56巻)

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10  創価中学・高等学校 第十四期生卒業記念撮影会〈昭和59年1月30日〉
 負けじ魂で栄光の人生を
 三年間、また六年間、本当にご苦労さまでした。私は、このなかから二十一世紀の社会の大人材がたくさん出ることを確信しています。私は、諸君の栄光の人生を心から祈りたい。諸君の栄光の人生こそ、私の人生の勝利でもあります。社会へ出れば、それぞれ進む道は違うかもしれませんが、青春の原点であった学園の「負けじ魂」だけは忘れずに進んでいただきたい。
 きょう、記念撮影した諸君は、今までの学園の歴史においても、名実ともにトップクラスの集まりともいえる不思議な卒業生であり、「栄光の人」であると、私は信じています。
 大きな嵐の中で、普通ならば他の学校に入学していたかもしれないのに、勇んで、みずから求めてこの学園に来てくださった。諸君こそ、真の「勇者」であると確信しております。
 社会的にも正義を貫く人は、つねに苦しめられながら、また、虐げられながらも、それに耐えぬいていくものです。それゆえに、偉大であるといえるのです。歴史的にも、さまざまに中傷、誹謗されながらも、それに耐えた人が、本当の意味での「賢人」であるといわれているのです。
 正しい人ほど、先見性をもつがゆえに、その時代の人々からは理解されがたいものです。しかし、その人の歩みが、人々のためであり、人類にとっても正しい歩みであったということは、かならずや何百年か後に、証明されることでしょう。またこれは、歴史の必然でもあります。
 ここで諸君にお願いしたいことは、学園生となりゆく後輩を、小学校、または中学校のころから見つけだし、その人を学園に入学させていただきたいということです。小学校から中学校へ、また中学校から高校へと大きな流れをつくっていただきたい。この人こそ自分の誇るべき後輩である、という人を、学園に送っていただきたい。
 本当は、卒業生の一人一人と握手をしたいけれども、諸君の胸の奥と固く握手をしていることを知っていただきたい。

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