Nichiren・Ikeda
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創価学園1
中学校・高等学校[昭和52年度]
教育指針 創価学園(1)(池田大作全集第56巻)
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14 創価高等学校 第八回卒業記念謝恩会〈昭和53年3月16日〉
自己の責任を忘れぬ人生を
本当にさわやかで、次の時代を背負うにふさわしいこのような高校生の卒業式が、日本全国、否、世界のどこにあろうかと感じていた一人であります。
この卒業式の姿は、一畳藩ψ私の脳裏からも離れることはありません。まことに強い感動をうけた卒業式でした。諸先生方に深く敬意を表し、ご父母の方々に心からお祝いを申し上げ、また関係者の方々にも深く感謝申し上げます。
私は仏法者として、諸君の将来にわたる努力に対して、ただ一生懸命、題目を送っておりますし、これからも送ろうと決心をしております。
今、ここにいる卒業生の諸君は、生涯、創価学園の八期の卒業生であることを消し去ることはできません。その意味において、諸君がともかく立派に成長してくれれば、学園の存在はいやまして輝き、諸君が堕落してしまえば「何だ、あれが創価学園か」というように見られてしまい、後輩がかわいそうであります。
人生というものは、そういう何らかの責任をもったとき、偉大な力が出るし、足跡が残せるわけであります。後輩に対する責任、親兄弟に対する責任というものを忘れてはならない。それが深い人ほど、立派な人というわけであります。
創価学園生である諸君は、「負けてたまるか!」ということを忘れないでいただきたい。これから行き詰まることがいっぱいあります。右を見ても左を見ても、いやな世界です。学園のような美しい世界は、どこにもないかもしれません。現実社会では、策略や謀略で足を引っぱられ、苦しまなければならないかもしれません。現代は、そういう環境であり、時代です。しかし、このようなときに「負けてたまるか」「俺は負けない」というこの一言だけは、どうか胸に刻んで、これからの波瀾万丈の人生を生きぬいていただきたい、と心からお祈り申し上げまして、本日のごあいさつとさせていただきます。