Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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(三)  

小説 青春編「アレクサンドロの決断」他(池田大作全集第50巻)

前後
9  竜太のケガの全快は、地区予選の始まりに間にあわなかった。しかし、そのかわり、剣司が申し分のない活躍を展開した。
 竜太の登場は、第三戦からであった。それからのM中サッカー部は、すばらしい勢いで勝ち進んだ。なにしろ、竜太と剣司のコンビが絶妙であったからだ。
 相手がいまなにを考えているかが、ふたりにはわかった。そして、自分がいまなにをしなければならないかが、即座に判断できた。しかも、たぐいまれな敏捷性を備えた竜太である。燃えるようなファイトを満々とたたえた剣司である。
 地区大会での優勝は、だから当然のことであったといってもいい。
 そして彼らは、都大会へと駒を進めた。そこでも、竜太と剣司の連係プレーは、抜群の威力を発揮した。さらに、そのあとには、あこがれの全国大会が……。竜太と剣司とM中の選手たちの戦いぶりは、そこでも大きな旋風を巻き起こしたという話である。
 フィールドには、さまざまな風が吹く。
 勝利の風もあろう。敗北の風もあろう。喜びの風も吹こう。忍耐の風も吹こう。だが、フェアな心さえ失わなければ、そこには成長と友情の薫り高き風がそよぐにちがいない。
 君のなかにも、剣司がいる――。
 君のなかにも、竜太がいる――。
 あしたのフィールドには、そうした剣司や竜太たちの、すがすがしいファイトに満ちたプレーが、さわやかな日差しのもとに躍動していることだろう……。

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