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日蓮大聖人・池田大作

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若き瞳 清き心の君に贈らむ――愛するド…  

詩歌・贈言「青年の譜」「広宣の詩」(池田大作全集第39巻)

前後
1   
 いかなる心の調べの波動によるものか
 いかなる太古よりの生命の深き 
 約束せし使命によるものか 
  
 現実の荒廃せんとしゆく
 さまよえる心の世界の中にあって
 今 未来を志向しゆく君も 
 そして また我も 
 三世にわたる永遠なる 
 そして現実社会も貫き 
 大宇宙をも貫きゆく
 妙法の大法則を
 胸におさめながら 
 共にえある 
 地涌の平和の戦士として
 立ち上がったのだ 
  
 故に人をして 
 常楽を安穏ならしめんがために 
 君よ! 勇敢に走りたまえ 
 我もまた 
 平和と文化と光輝ある 
 永遠の広宣流布という 
 聖業のために走る 
  
 燦々と輝きわたる太陽の如く
 君よ!
 炎の如き情熱を燃え上がらせながら 
 自身の
 そして我らの 
 新世紀を創らんと 
 学び 
 働き 
 鍛え 
 語りゆく君に栄光あれと
 諸天はしながら
 護りゆくにちがいない 
2  君達よ! 
 若き君達よ! 
 久遠より留まることを知らぬ
 父なる大河ラインの流れの如く 
 瞬時も滞在することなく
 妙法流布のために 
 限りなく悠然と
 水かさを増しながら流れゆけ
  
 果敢なる我らは
 三世という長遠 悠久にわたる 
 金剛にして不壊なる
 生命凱歌の旗を
 今やドイツに高く掲げたのだ
  
 若き瞳の君よ!
 瑞々しき若葉の心の君よ! 
 この尊き生涯に
 決して悔いがあってはならない 
 故に自らが悲しみ迷える民衆の 
 心の先頭に立ちて 
 若き先覚者の 
 光輝ある 
 人間の人間としての証を胸に
 偉大なる平和の大道を 
 創りゆくために
 労苦を決して惜しんではならない
3  多くの艱難を甘露と享受しながら
 その確かなる道を創りゆく人には
 後世の人々から必ず賞讃されることは
 歴史の常道であるからだ
  
 故に若き君達よ! 
 身も心も軽やかに 
 来る日も来る日も 
 複雑な現実の社会に
 しっかりと足をふまえながら
 自らの理想とする妙法を基調とした 
 新しきヒューマニズムの
 新しき生命の建設に
 美しき心の交響曲を
 高らかに奏でながら
 舞いに舞いゆくのだ
  
 そして君達が 
 確かなる生活の革をはきながら
 哲学と理論の革帯を
 しっかりと締めながら 
 慈悲の紋章のネクタイを
 風になびかせながら
 月桂冠をかぶりたる
 平和の勇者となって
 壮大なる目標に向かって
 青春ドラマの 
 情熱のメジャーを振りながら
 闊歩しゆくことを 
 私は願ってやまないのだ
4  歩みゆくこの道には
 走りゆくこの坂には
 寒風の吹く日もあるにちがいない
 吹雪の日もまたあるにちがいない
  
 さらに汗が流れゆく
 炎熱の日も続くかもしれない
 しかし私達の前進には休息はない
 途中で帰ることも許されない
 これこそ短き一生の喜びの使命と
 自覚しているからた
  
 そしてまた そして
 何かを求めゆかんとする多くの友が 
 心の底から満足しきる 
 花咲き緑薫る広野の
 永遠の都に到達するまで
 私達は 先覚の道を歩みゆくのだ
  
 君よ!
 また君達よ! 
 その責務ある名誉ある 
 先頭の自覚を忘れてはならない 
  
 それは
 人類を破滅に導きゆかんとする 
 悪魔の心を
 天使の平和の心に変えゆく 
 勇敢なる警醒のラッパを
 我らは高らかに
 吹きあげていかねばならないからだ 
  
 そして勇敢に忍耐強く 
 また忍耐強く 
 険難の坂を登りきる
 ドイツ魂によって 
 世界にある多くの国々の
 同じ道と 同じ坂と
 同じ山を目指しゆく
 希望に燃えゆく青春群の
 憧憬の的となりゆく
 偉大なる地涌の
 君達であっていただきたいのだ 
5  この世で不滅の法を持ちゆく人ほど 
 尊くして恐れなきものはない
 この世で三世にわたる大法を
 行じ弘めゆく人ほど
 尊極の人はないのだ
  
 エゴにうずまく社会の中で 
 涙する人 
 病める人 
 悩める人 
 悲しめる人
 矛盾に憤りを感じる人 
 それらなべての人を包みながら 
 今 生きとし生ける君達若人は 
 来る日も来る日も 
 行動と栄光の歴史を作りゆくことだ 
  
 これこそ 
 悔いなき最極の人生であり 
 所願をして
 満足の青春であるからだ
  
 ドイツの妙法の騎士道あふるる 
 若き君達よ! 
 自己と生活と社会と世界とを
 厳しく貫き通した 
 この正義と法理の輪を 
 美事にまた広く
 幸として開花しゆかれんことを 
 私は祈らずにはいられない 
  
 愛するドイツの若人よ!
 自身の歴史を鋭く見つめながら 
 また病みゆく社会の流れを 
 厳しく見つめながら
 今日もそして明日も
 東に西に 
 北に南に 
 その尊き金の足跡を
 残しゆかれんことを
 私は祈り待っている
  (1983.6.3 フランクフルトにて)

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