日蓮大聖人御書|池田大作著書|御書検索|スピーチ検索

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　渓流
　夜風
　風鈴の音
　　
　荘重に森をつつみゆく夜
　鐘楼のかなたより
　人生の詩が聞こえてくる夜
　　
　沈黙の淵に呑みこまれ
　睡っている若々しい命
　そこには
　戦いの翼をおさめた歴史の休息と
　次への飛朔をはらむ原初の活力がある
　　
　万物よ！
　夜を降参しながら
　天がますます黄金の幕を開くまで
　名もなき
　むらがり咲く草花が緑の目を開くまで
　安らかに憩うがよい
　深々と息をたてながら
　存分に横たわるがよい